2005年 03月 21日
ある病院には腰の再手術の患者さんが何人も入院していると聞く。術後、よくない人を何人も知っている。 なぜ、医師は気づかないのだろうか?想像するに次のように思っているのではないだろうか。 構造的な痛み(器質的な痛み)と心因性の痛みがある。手術をするのは器質的な痛みを取り除くためで、心因性の痛みは自分の専門ではない。 ではその2つを区別できるのか。痛みというものは器質的なものではなく、電気生理現象に伴う脳の認知です。 つい最近、北米筋骨格系疼痛学会という興味深い学会の会議に招かれ「痛みの意味」という基本講演をしてきた。そこで、わたしのつぎの講演者が、腰痛の主観的な痛みとX線やMRIのような客観的な検査手段ととの間の断絶について、すばらしい講演をした。腰部X線やMRI検査では「これは歩くことも困難だろう」とおもわれるほどの変形がみられるが、痛みもなく、正常な運動ができる人のケース、また、痛みで動けないが検査では正常な人のケースなどを、彼はスライドを使って説明した。 こんなことは経験の豊富な整形外科医にとってはあたりまえのことです。 手術を繰り返すということは、患者さんにとって、肉体的にも心理的にも経済的に負担の大きいものです。医師の考え方をかえるように説得することが最も難しいかもしれません。 非生産的な診療方法をやめるよう、医師を説得する一番良い方法は何だろうか。 医療関係者に変化するよう説得すること
by junk_2004jp
| 2005-03-21 09:02
| 慢性痛
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