2015年 09月 09日
単身赴任のAさんは家に帰るとお尻から太ももの外側に痛みがでる。 Aさん「いつもここ(当院)へくると楽になるんですがね〜」 私「痛みはいつもそういうもんですよ。」 単身赴任が原因なんでしょうか? ___________________ Bさんは以前にヘルニアをやったことがある。 2ヶ月前に左の太ももの裏側がしびれたので(ヘルニアの時と同じ)病院を受診した。 MRIでヘルニアと診断された。薬をもらった。 小康状態だったが、9月はじめに激痛におそわれる。 当院受診。 翌日よくなる。 会社に出勤しようと出かけるもまたもや激痛。 跛行。大変辛そう。 治療で良くなり帰るもまだ少し痛むと再診。良くなって帰る。 明日会社に行けるだろうか。 もちろんヘルニアは何の関係もない。 ヘルニアがあると診断することは「痛みのお墨付き」を与えるようなものだ。 テストになると頭痛がするとか、痛みはパターン化する。 ふさわしくない激痛や痛み行動(この場合は痛む部位を手で押さえて跛行)ほど、心因が絡んでいるように思う。 このような疾患の説明はかなり難しい。 痛みの診断は「大きな組織損傷、悪性腫瘍。感染症、リウマチ・痛風」でない限り、繊細な人間観察が必要です。 整形外科とは最も縁遠い部分です。私はこの仕事を40年もやっているうちに次第にわかってきたように思います。 若い医師に是非伝えたいところです。
by junk_2004jp
| 2015-09-09 18:13
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