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心療整形外科

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2015年 11月 25日

医者のあたまをどうしたら変えることができるか。

今日もまた下手な医者の話です。

私のところには全国から患者さんがきます。

どうして痛みが起きるのか、なぜそれが長引くのか、どうしたらいいのかを説明します。

たいてい私の本やホームページを読んで来られますので、数分の説明、治療で納得されて症状も改善されます。

なぜ素人がわずかな説明で理解できることを専門医は理解しようとしないのか不思議です。

大学での教育、保険診療の決め事などでがんじがらめなんでしょう。

日本全国、金太郎アメのようなものです。

もちろん私と同じような治療をしている医者もいるでしょうが少数です。

私は68才でもう古い学問を勉強した医者ですが、10年もこのような治療に携わっていて、気が付かない医者って、どうかしてますよ。

なぜ痛みが起きるのか、なぜ長引くことがあるのか、ネットや本で勉強すればすぐに理解できることです。

①症例1

8月、寝違いでクビの痛み、ある病院では頚椎ヘルニア

9月、右上肢の痛み、しびれ、

10月上旬、ある病院では頚椎脊柱管狭窄症で手術が必要といわれた。

10月下旬、私にメールで相談「クビを動かすように」というアドバイスをうける。激痛の回数が減ってきた。

11月当院受診、肩甲挙筋、斜角筋、前腕伸筋などのMPSで、治療後すぐに痛みの軽減あり。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因になることはありません。

寝違いの多くは肩甲挙筋のスパズムです。寝違いで当院を受診すると、レントゲンは撮りません。その場で圧痛点に局麻を打ってその場で解決します。

この症例は肩甲挙筋のスパズムからはじまって(たぶん仕事の動作&ストレス)斜角筋などにひろがったものでしょう。

保険診療ではトリガーポイント注射と表現しますが、何箇所しても同じ値段、それも回数の制限があります。おかしなことです。痛みを早く止めるという大事なことに制限があるのです。一方、レントゲンやMRIには甘いですね。

痛みは早く止めないと慢性化、広範囲になることがあります。

症例②

10月初旬、膝の骨折(私のみたところどこに骨折があるのかわからない)。安静で骨折は治った。

1ヶ月後、正座できない、痛みで歩行困難。

数件の整形外科受診 「関節症もあるので悪くなってもよくなることはない」

本をみて当院受診、内側広筋などのMPSだった。数カ所、局麻を打ったら、その場で痛くなく歩かれるようになった。

そもそも、膝崩れが初発の症状だったようだ。

最初から内側広筋のMPSだった可能性あり。

レントゲンで軟骨変性は年齢相応。

軟骨が減って痛いと言われている膝痛はMPSですよ。

ただし、どうして痛みが起きたのか、どうすればいいのかはすぐにわかりますが、どれぐらいの感覚でいつまで、あるいは薬などの補助が必要なのかは個人差があり、すぐには判断できません。


by junk_2004jp | 2015-11-25 13:58 | 症例


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