2016年 04月 18日
慢性痛に陥る要素に患者側の問題もあろうが、医師の診断にもあると思う。 一つは前回指摘した、「神経が圧迫を受けて痛い」という何の根拠もない診断(御宣託)。 もう一つは 「軟骨がすり減っている」 「椎間板がぺしゃんこになっている」 「半月板が傷んでいる」 「腱板が切れている」 「背骨が潰れている」 その他には「すべり症」がある。 TVコマーシャルで 「いつのまにか骨折」というのを聞いたことがあるだろう。 中高年になるとだれでも上記のような変化が「いつのまにか」見られるわけだ。それが痛みの原因になることはない。だから「いつのまにか」なのだ。60年ほど地球上で立って生活するとだれでもこうなるということだ。 「いつのまにか椎間板がぺしゃんこ」「いつのまにか半月板が傷む」「いつのまにか軟骨がすり減る」「いつのまにか腱板が切れる」 だからこのような変化は健常人でも普通にみられる。(6〜7割という説がある) もう一つの原因として転倒、打撲、捻挫などの怪我によっても上記の変化が起こると思われる。この場合は外力による損傷なのだから、それに反応して炎症が起こる。つまり急性痛だ。3ヶ月もすると炎症は治まり、痛みは0〜軽度となる。 しかし痛みが続くことがある。それが慢性痛なのだ。 痛みの治療と構造の治療は別の問題なのだ。構造を治したら痛みが治るというものではない。 医師の配慮のない説明「軟骨がすり減ってしまっている。これは痛い。」などという説明は、痛みが続くことを意味していて、慢性痛の大きな原因になっているのではないか。 本日、変形性股関節症で人工関節にしたが痛みのため苦労している人を2人みた。今までも何人かみたことがある。 70歳代、女性、変形性股関節症で両側の人工関節の手術をした。術前は杖なしで歩行可能だったが術後は悪化して杖なしでは歩行できない。 痛みの本体はMPSだ。変形性股関節症は生来のもので、MPSが永続する一因になる。 もっとも、人工関節にしたら、改善することも考えられる。 大腿骨の骨頭下骨折で普通に暮らしていた老人がいた。 画像診断をするとき医師は言葉に十分注意が必要だ。
by junk_2004jp
| 2016-04-18 13:57
| 慢性痛
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