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心療整形外科

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2017年 04月 13日

慢性の痛みは学習された痛み、記憶された痛み、可塑性の狂乱

つまり、痛みの悪循環によって脳・脊髄に痛みの電気信号が繰り返し繰り返し入力され続けると、脳・脊髄は痛みを学習して、わずかな刺激で強い痛みを感じるようになる。

この痛みを慢性痛=神経障害性疼痛、ときには心因性疼痛とか身体表現性疼痛という。

医師によって教育させられた痛みともいえる。

慢性の痛みの治療は脳を再教育して痛覚の過敏状態を正常に戻すことなのだ。

「何回ぐらいの治療が必要か?」という相談をしばしば受ける。

他人の脳の認知・反応を何回で変えられるかわかるはずもない。

年齢や軟骨、椎間板の状態には関係がないように思われる。

コメント欄の千秋さんは

「加茂先生、お世話になっております。2回通院し、股関節の痛みは劇的に少なくなりました。お尻、腰の痛みも改善方向に向かっております。」


脳がいいとか悪いとかいう問題ではない。次のようなタイプは治りにくい傾向だ。

「夜間痛がある、トイレに何度も起きる、眠れない、」

広範囲に痛みがある。

長期間、痛みがあった。

神経質、完全主義、こだわり、注意集中、

不安傾向、強いストレス、

強い思い込み。

発達障害



by junk_2004jp | 2017-04-13 14:35 | 慢性痛


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