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心療整形外科

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2018年 01月 12日

医療費の最大1/3が不要な検査・治療。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症。

JAXAが「こうのとり」や「かぐや」で宇宙で活躍しているこの時代に

いまだに椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因だといっているのにはバカバカしくて怒りを覚える。

それを保険診療でやってるんだから始末におえない。

どれだけの医療費を無駄に使ったことやら。

痛みに悩む人にとって金銭的、身体的負担を強いたことだろうか。本当に腹立たしことだろう。

また、正しいことを言っている医師や治療者にとっても許し難きことだ。

だって、「長く放置したので手術をしても元に戻らなくなってしまった」と説明するのだろうから。

この手のブログなどをみるとその間違いは「痛み」と「麻痺」の違いが分かっていない。

つまり味噌糞の区別ができない。専門医がだよ!

痛みやしびれを神経症状と言っている。

痛みが神経圧迫で生じると思い込んでいる。専門医がだよ!

症例

70才、男性、2年前より30mほど歩くと左下肢痛。左下肢で片足立ちで臀部痛。足底のしびれ。脊柱管狭窄症と診断されている。

知人の紹介で当院を受診した。

左の中臀筋の強い圧痛点に0.5%メピバカインを5ml注射した。すぐに片足立ちしても痛くなくなった。

その他、大腿、下腿、足底の圧痛点にも1〜2ml注射した。

筋筋膜性疼痛症候群以外に考えられない。

MRIで脊柱管が狭窄している事実とこの痛みとは関係がない。

痛みは時間とともに広がることがある。

慢性化は中枢性の痛覚過敏状態(中枢性感作)で、どの程度の医療介入が必要なのかは経過をみないとわからない。個人差がある。

それに至った生活習慣は何なのか。どのようなことに注意すれば再発が防げるのか。


「神経線維は通常、その末端にある受容器から電気信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。」  熊澤孝朗・著「痛みを知る」

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by junk_2004jp | 2018-01-12 04:49 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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