心療整形外科

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2018年 01月 15日

痛みやしびれは神経症状ではありません。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因ではありません。

痛みやしびれは神経症状、神経根症状、神経根障害ではありません。痛みやしびれをこのような言葉を使って説明しているサイトは根本的に間違っています。

痛みは次のように定義されています。

「不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。」

しびれはジンジンした異常知覚で、神経症状ではありません。次のような時に感じます。うっ血状態のときではないでしょうか。

綱引きのあと、鉄棒ぶら下がりのあと、重いものを持っていると、正座をしていると、血圧計を巻いて空気をいれると。

有名な痛みの生理学者、熊澤孝朗、Patrick Wall の本の紹介をしましたがいずれもヘルニアや脊柱管狭窄による神経圧迫が痛みの原因とは書いてありません。

前回のブログ「ムダ医療仕分けが患者を救う」では次のように書かれている。「40歳以上の成人の8割には、腰の部分に膨らみなどの変形が見られる。医師は手術したくなるが、これは痛みの原因ではない。」ブラウン大学名誉教授スティーブン・スミスのチーム。北米脊椎学会会長レイ・ベーカー。

では神経症状とは?

神経症状=神経麻痺症状のことです。

末梢神経では弛緩性麻痺、中枢神経では痙性麻痺です。

ハネムーン麻痺について書かれた治療院のサイトを紹介します。これが神経症状です。

痛みやしびれではありません。運動麻痺、知覚鈍麻〜脱失。

一晩で起こります。早く原因を取り除かないと永久に麻痺してしまいます。

椎間板ヘルニアで起こるとすれば馬尾症候群で、48時間以内の手術が必要といわれています。

腸腰筋などの急激な攣縮(激しい痛み)→大量のヘルニア脱出→馬尾神経を絞扼→麻痺(下肢や膀胱直腸の麻痺)



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by junk_2004jp | 2018-01-15 13:57 | Comments(3)
Commented by ろば at 2018-01-17 20:18 x
ご無沙汰しております。
ということは、「坐骨神経痛」というのは、神経痛ではないと考えてよろしいのでしょうか? 坐骨神経痛と診断された症状は、正座したときの「しびれ」とは違い、鈍痛のような「重だるい」感覚です。これも神経ブロック注射でよくなりますでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2018-01-19 01:32
> ろばさん
そういうことです。神経痛=慢性痛=神経障害性疼痛=中枢性の痛覚過敏=中枢神経の可塑的変化

下の痛みの定義の②にあたります。

不快な感覚性・情動性の体験であり、①それには組織損傷を伴うものと、②そのような損傷があるように表現されるものがある。

痛みの電気信号が悪循環を繰り返して脊髄・脳に入力されると

下行性疼痛抑制系の機能低下
時間的加算
長期増強

という変化が中枢で生じます。

それを神経痛と表現しているのです。
Commented by ろば at 2018-01-20 16:32 x
先生、坐骨神経痛=「神経が痛い」のではない、ということで、理解しました。近いうちに伺いたいと思っています。そのときはよろしくお願いいたします。


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