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心療整形外科

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2018年 02月 06日

3種類の急性痛

①「昨日、雪かきをして、腰が痛い」

このような患者さんは多いのですが、私は圧痛点(3〜4箇所のことが多い)に1〜3ccの0.5%メピバカイン(局所麻酔)30ゲージの注射針(細い針)で注射しています。

腸腰筋の注射は大腿神経が近くにあるから、ごく薄い%にしてマヒ、転倒に気をつけています。

レントゲンは必要ありません。

多くの場合はその場で改善します。

「身体・心理・社会的疼痛症候群」と言われますが「身体>>心理・社会的」このような場合は局所麻酔がとてもよく効きます。

②「指を切って病院で縫ってきた。会社に帰ってきたら腰が痛くて歩きにくい。」

同じように圧痛点に注射しましたが、イマイチ。

「身体<<<心理・社会的」なのでしょう。

指のケガ、仕事の段取りの不安などが影響しているものと思います。

医師の長年の経験で、表情や疼痛防御の動作などで分かるものです。

説明は難しいです。「不安などのストレスが関係していると思いますよ。心配いりません。」

MRIなどの検査を受けて、すべり症、分離症、脊柱管狭窄症、ヘルニアなど構造的な病名がつけられないように。

③「慢性痛の急性痛化」休火山→活火山

10年前、ぎっくり腰、以来慢性腰痛、レーザー治療(椎間板ヘルニア)を受けたことがあるが。現在は時々整骨院で治療をうけている。座り仕事をしている。胡坐はできない。今日、雪かきをして痛みが強くなる。

梨状筋、腸腰筋などに強い圧痛あり。




by junk_2004jp | 2018-02-06 12:55 | 急性痛


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