心療整形外科

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2018年 03月 12日

全国各地から

雪がなくなり全国(北海道〜九州)から患者さんがいらっしゃいます。

ホテルから通院される方、入院される方、それぞれです。

遠方から時間とお金をかけていらっしゃるのですから、なるべく無駄な医療費をかけないでいい結果がでますようにと治療する方にもプレッシャーがかかります。

症例1:膝痛

「半月板が傷んでいるので手術が必要です。」と言われています。

整体師が私の出演したTVのビデオを見せてくれたのが来院のきっかけです。

内側広筋などの圧痛点(数カ所)をトリガーポイントブロックをするとすぐに痛みがほぼ消失しました。

原因と思われるのはハシゴの登り降りだと思われます。

半月板損傷が痛みの原因ではありません。

中年以降は痛みのない人でも60%に半月板損傷がみられます。

症例2:腰痛〜大腿部痛(両側)

「椎間板ヘルニアが2ヶ所にある。手術が必要。」と言われています。

仙骨ブロックなどを受けたがよくならない。

当院通院したことがある人から聞いて飛行機で来院する。

腸腰筋、臀筋、太もも筋、腰筋の圧痛点数カ所にトリガーポイントブロックをする。

すぐに痛みがほぼ軽減しました。

ヘルニアが痛みの原因ではありません。健常者でもごく普通にみられます。



いずれの症例も筋筋膜性疼痛症候群です。

痛みは悪循環して慢性化してしまうことがあります。

慢性化とは中枢性の痛覚過敏のことです。

神経可塑性、簡単にいうと脳が痛みを学習して過敏になるということです。

圧痛点は過敏になった点でそこと過敏になった脳とつながっています。

ではこのような治療をどれぐらいの間隔で何回続ければいいのか。薬剤は必要なのか。

この問題は個人差が大きくてすぐには答えがでません。

それはいい悪いの問題ではなく脳の可塑性には個人差があるということです。

認知行動療法(大丈夫だ。動こう!)は不可欠です。

半月板損傷、腱板損傷、椎間板損傷、軟骨損傷、椎間板ヘルニアなどが慢性痛の原因になることは決してありません。

すべり症、分離症、脊柱管狭窄が痛みの原因になることは決してありません。

現在の医学教育に問題があるのだろうと思います。

検査をして壊れているものが痛みの原因だ(損傷モデル)という説は世界的はすたれつつあります。

昭和時代のフェイク診断です。

日本はまだそれから脱却していません。

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by junk_2004jp | 2018-03-12 21:09 | 慢性痛 | Comments(0)


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