心療整形外科

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2018年 03月 16日

慢性痛患者2300万人(日本人の18%)

慢性痛患者が増える3つの理由

① MRIが多すぎ
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「9割の病気は自分で治せる」より


② 安くてどこでも何回でも医師に診てもらえる国民皆保険制度

③ 医師の間違った強い思い込み

❌神経が圧迫を受けるとその神経の支配領域に沿って痛みやしびれが生じる。(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)

❌傷んだ椎間板、半月板、腱板、軟骨などは痛みの原因になる。

「軟骨がボロボロ」
「人工関節にしなくてはならない」
「神経が潰れていて歩けなくなる。」

などの脅し文句

一例を紹介しよう。

60歳、4ヶ月前転倒して肩を打つ。肩の腱板断裂の診断で手術をした。1ヶ月半ほど動かさないようにした。

現在は腕の前方、側方挙上ともに30度。リハビリ中。

当院受診は別の愁訴であり、この肩については話を聞いただけ。

私なら骨折や肩鎖関節脱臼が疑われるのならレントゲンを撮るがそうでなければ撮らない。

強い圧痛部位に局所麻酔を数日間連続で打つ。

腱板断裂の有無に関わらず早期に動かす。

4ヶ月もすればほぼ治癒だと思う。

無症候性の肩においても,50歳台では4人に一人、65歳以上ではほぽ半数と高頻度にいわゆる変性断裂が存在することが示された。



今回の転倒強打で断裂したのか、もともと症状のない変性断裂があったのかはわからない。

手術をして縫い合わせるとしばらく安静にしなければならず、その結果がこのようになるのは目に見えている。

腱は修復したが受傷4ヶ月たっても30度しか挙がらないなんて医療は失敗と言えるでしょう。

ここから治すのはとても困難なことだ。

同じことは膝にも腰にも言える。

日本には上記3つが揃っているのだから、これからも慢性痛が増え続ける可能性がある。

痛みの損傷モデルは失敗だった。

痛みの生物・心理・社会的症候群モデル=筋痛症モデルを。

医師のこのような傾向を変えるのはとても困難なことだと思う。強い思い込みと自分の存在意義に関わることだから。

患者さんは「しっかり検査をしてほしい」と思うのも無理のないことだと思うが。





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by junk_2004jp | 2018-03-16 01:09 | Comments(0)


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