心療整形外科

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2018年 04月 20日

急性期慢性痛 慢性期慢性痛

「急性期慢性痛、慢性期慢性痛」これは元関西医大・心療内科教授・中井吉英先生の説です。

先生から直にお聞きしたのですが、「急性期慢性痛とは最初から慢性痛のようなパターンをとる痛みのこと。」

つまり、もともと不安障害や抑うつ状態があったのか、その素質があってある出来事が引き金になって顕在化したのか。

「病的不安も抑うつ状態も同じ根っこで咲く花が違う」という説を読んだことがあります。

私の臨床経験では不安傾向の人のほうが抑うつよりも多いように思う。

初診で判断できることもあります。

発達障害は他人とちょっと違うことを意識しておこる不安。

アダルトチルドレンは酒乱の親、厳しい怖い親に育てられると、体にアンテナをいっぱい立てることになり、不安の人となる。

完璧主義=神経質=不安だから

仕事に対してならとてもいい影響、自分の体に向かうと辛い。

慢性痛は不安や抑うつと多いに関係がある。

不安や抑うつは痛みのブレーキ(疼痛抑制系)の故障、痛みの閾値の低下が起こる。

眠れない、トイレに何回も起きる、目や口が乾く、しびれ、耳鳴り、めまい感などを合併していることも少なくない。

慢性痛の治療は「傾聴・共感・受容・支持・保証」が基本です。

急性痛の治療はこれに組織損傷の治療が付いているだけです。

ところが現在の整形外科的診療はMRIなどで痛みの原因ではない構造的変化(軟骨や椎間板の変性、ヘルニアや脊柱管狭窄)をあたかも痛みの原因のように説明して不安を煽っていることになっています。

組織損傷の治療と痛みの治療は分けて考えるべきなのです。

中高年になれば多くの健常人にさえ肩板断裂(半月板、椎間板などの損傷)があるそうです。

動かさないことによって一層悪化します。

150km/hの速球を投げる必要はないのですから、肩板断裂は放置して痛みの治療に専念すればいいのです。

構造の治療=整形外科医
痛みの治療=ペインクリニック医
不安・抑うつの治療=心療内科医・精神科医
リハビリ治療=リハビリテーション医

ざっとこんなふうになりますが、家庭医は一人で全部こなせばいいのです。昔はそうしてたんですよ。

だんだん検査機器が発達してきて専門医が細分化されてくるとかえってややこしくなってきました。



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by junk_2004jp | 2018-04-20 00:29 | 慢性痛 | Comments(0)


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