心療整形外科

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2018年 06月 05日

プラシーボとノーシボ

本日の症例

電車で1時間ほどの所から膝痛の高齢の女性がいらっしゃいました。友人から当院で良くなったと聞いたからです。

「レントゲンで軟骨がほとんどすり減っています。それが痛みの原因です。」と言われたそうです。

これ、間違いです。そしてノーシボになっているのです。医療費をかけてわるくしているのです。

医師は悪意があるわけではないのですが教育に問題があるのでしょう。

軟骨がすり減っていても痛みは生じません。

その部分には痛覚神経はありません。

髪に痛覚神経はありませんね。髪がすり減っても(禿)。

膝の周囲の圧痛点多数、特に内側広筋、に局所麻酔を少しずつ注射しました。

そしてすぐに歩いてもらいました。

患者さんはニッコリして「痛くありません。」

「筋肉が突っ張って痛かったのです。軟骨のことはすっかり忘れてください。」

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、変形性関節症、椎間板障害、半月板障害、肩板障害など同じことがいえます。

医師は知らず知らずのうちにノーシボを語っているのです。

プラシーボが強い力を持っていることは5月19日のブログのビデオで紹介しましたが

ノーシーボも強い力をもっています。

私の12年前のブログをもう一度見てください。




思い込むとやけどする

ヨークのコロンビア大学医学部のハーバート・スピーゲルが実験したことだ。彼はイマジネーションを利用する実験で、米国陸軍のある伍長を被験者にした。彼は、この伍長に催眠術をかけて催眠状態にしたうえで、その額にアイロンで触れる、と宣言した。しかし、実際には、アイロンのかわりに鉛筆の先端で、この伍長の額に触れただけだった。

その瞬間、伍長は、「熱い!」と叫んだ。そして、その額には、みるみるうちに火ぶくれができ、かさぶたができた。数日後にそのかさぶたは取れ、やけどは治った。この実験は、その後四回くり返され、いつもまったく同じ結果が得られた。

さて、五度目の実験の時には、状況はやや違っていた。この時には伍長の上官が実験に同席していて、この実験の信頼性を疑うような言葉をいろいろ発していた。被験者に迷いや疑惑を生じさせる状況のもとでおこなわれたこの時の実験では、もはや伍長にやけどの症状が現れることはなかった。

スピーゲルは、健康や病気、また、病気からの回復にはさまざまな要因が影響をおよぼし合うと考えている。生理的、心理的、そして社会的な諸要因が相互に関係をもちながら、わたしたちの内部で働いていると言っているのだ。プラシーボ効果を理解するためには、心と体、そしてその両者の関係を促進したり制限したりする第三の要因としての環境状況を考えにいれる必要がある。そして、これら三者を結びつけ活性化するものとして、著者は、言葉のもつ重要性に着目したいと思う。

「心の潜在力プラシーボ効果」 広瀬弘忠 より



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by junk_2004jp | 2018-06-05 19:20 | Comments(0)


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