2018年 06月 14日
症例1 定年退職後症候群:A氏は事務系の仕事を定年退職、警備の仕事についたが仕事をし始めると、右前胸部と背部に痛み、息苦しくなる。仕事を掃除に変わってみたが続いている。いろいろ薬をだしてもらっているがよくならない。胸や背部の圧痛点多数にチョンチョンとTPB。すぐに楽になり、呼吸が楽になった。 退職とは長年連れ添った仕事との離婚であり喪失感つよい。肋間筋などの攣縮で呼吸がしにくかった。とりあえずこれで様子をみることにした。 なぜ、そういう部位に痛みとして現れたのか?喉の場合は飲み込みにくいとか、エヘン虫とか。 同じようなことがお尻やふくらはぎに起こったら、脊柱管大魔王に捕まってはだめだよ。手術までいくんだから。手術後、「あーよかった」と退院して仕事につくと、あれっ?、またしくしく痛む。もう一つ上の神経根もと言われる。そしてせっかくの定年後人生がむちゃくちゃになってしまう。 症例2 整形お得意の「追い込み医猟」(笑)普段腰痛なし。数日前より出社するも腰痛のため帰宅が続く。某医ですべり症、様子をみてよくならないなら、ヘルニアの可能性ありでMRIといわれた。当院受診、圧痛点をチクチクと注射、深呼吸、クビ、肩を回す、2本杖を利用して立ち座りを数回。その場で治癒。心理・社会的問題を強く思わせる症例で、その説明をした。 症例3 手足のしびれ、MRIで頚ヘルニアあり。手術を勧められる。睡眠障害(早朝覚醒)で心療内科通院中。以前にも手のしびれで頚牽引で治癒の経験あり。 トレムナー、バビンスキ、クローヌス(病的反射なし)膝蓋腱反射正常。痙性歩行、巧緻運動障害なし。 「このような反射の検査を受けましたか」「いいえ、受けませんでした。」このような検査は脊髄マヒの有無を調べるため。それをしないで手術を進めるとは問題外。 この対応はまれなケースではありません。病歴などから、軽症うつ病に伴う手足のしびれだと思う。 頚のヘルニアは無症候性。(病的意味がない)手にしびれがあり足にしびれがない場合は「神経根症」なんちゃって。 MRIのない昔:牽引でお茶を濁していた整形外科医 いつの時代もお茶を濁す整形外科医。だからあんなにも手術件数が多いのだ。そしてそれに誇りをもっているのだから始末におえない。頚のヘルニアでもし症状が出るとすれば頚髄マヒ(頚部脊髄症)。気をつけて。
by junk_2004jp
| 2018-06-14 02:07
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