心療整形外科

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2018年 06月 20日

慢性疼痛の機序(日本ペインクリニック学会・第34会大会 リフレッシャーコース)

横田敏勝(滋賀医大・生理学第一講座)

急性痛を遷延させて慢性痛への移行を促進する因子の一つとして神経成長因子(NGF)が考えられている。NGFは炎症部位で産生され、侵害受容線維を直接過敏化する。また後根神経節に運ばれて細胞体の遺伝子発現を変化させる。脳由来神経栄養因子(BDNF)、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)、P物質などの遺伝子の発現が上昇・・・・脊髄後角侵害受容ニューロンを過敏化

国際疼痛学会:

「慢性痛は治癒に要すると期待される時間の枠組みを超えて持続する痛み、あるいは進行性の非癌性疾患に関する痛みである。」

  • 痛みの持続時間は特に指定されていない。
  • 急性痛から移行する慢性痛と、組織損傷の徴候がない自発性慢性痛とがある。
  • 慢性痛を早期に診断して対応すること。
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臨床家は細かいことまで覚えることは必要ないと思うが以下は知っておくべきこと。

急性痛を放置すると、ミクロの世界で様々な生理学的現象が起きて、痛みに対して過敏になってくる。

早期に痛みを遮断することはとても重要なのだ。

痛みを我慢させてはいけない。

痛みの治療と構造の治療は別問題。痛みは早急に、構造はじっくりと。

「痛み止め」を嫌う風潮が我が国にあるが・・・慢性化を防ぐには最初の一手が重要。

ぎっくり腰などは組織損傷の徴候があるのかどうか?。伸張性収縮による筋の攣縮なのだろう。ミクロの世界では損傷があるのだろうと思う。その損傷は全くきにしないで良い程度。

急性痛移行型の慢性痛自発性慢性痛

この二種類の慢性痛を区別することは困難、エピソードから想像するしかない。

自発性慢性痛とはもともと最初から慢性痛だったということだろう。つまり、痛覚が過敏な状態を最初から呈していたのだ。(不安障害、発達障害、抑うつ状態、アダルトチルドレン)そして、明らかな外傷のエピソードがない場合。



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by junk_2004jp | 2018-06-20 21:57 | 慢性痛 | Comments(0)


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