2018年 06月 21日
整形外科医は痛みの専門家ではありません。 最も痛みと遠い存在なのかもしれません。形の修復を専門としているわけですから。 痛みはExperience(体験、経験)と定義されています。 整形外科医が痛みと関係があるとすれば、ケガの初期だけです。 慢性痛はケガが治った後の痛みですから整形外科医の出番ではないのです。 運動器に強い痛みを訴えて病院に来た場合、整形外科医、ペインクリニック医、心療内科医が必要です。 整形外科医は修復すべき損傷(ケガ)の有無を検査。骨折や腱の断裂などあっても早急にしなくてよい。 ペインクリニック医は痛みの原因を検査して早急に痛みを止めること。ここが一番大切。 心療内科医は心理・社会的な面の検査。 急性痛で強い痛みを訴える場合は以外と「心理・社会的」要素が強いものです。そういう痛みは不合理な痛みなので抑制が効かない。 ところが、なぜか整形外科医が運動器系の痛みの専門家に祭り上げられたのです。 40年前は金沢大にはペインクリニックはありませんでした。全国的にもそろそろでき始めたころでしょうか。 そのような経緯があって整形外科医が痛みを診始めたわけです。 痛みは繊細な考察が必要ですが、整形外科医になる人は体育会系という感じでミスマッチだったのかもしれない。 痛み系は独立した存在。 急性痛はこれにケガがつきます。 急性痛でも心理・社会的な問題の場合、ケガの存在はない。この痛みの方が激しい。
by junk_2004jp
| 2018-06-21 04:54
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