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心療整形外科

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2018年 06月 25日

医師が痛みについてどの程度の知識があるかを知る

運動器の痛みの原因

長時間の固まった労働(草むしり、パソコン、理容師・美容師、運転手、調理師など)

繰り返される緊張した労働(包丁、ハサミ、マウス、レジ、流れ作業など)

高齢者の不慣れな労働、運動(雪かき、タイヤ交換など)

高齢者の過剰な運動(歩きすぎなど)

下り坂の歩行やランニング(伸張性収縮)

不意に起こる(立ち上がる時、ゴルフなど伸張性収縮)

不意の外力(むち打ち、転倒、打撲、捻挫など)

ストレスによる夜間の食いしばりや握りしめ、歯ぎしり

引っ越しや職場が変わるなどの環境変化、身近な人の死など(軽うつ)

旅行(長時間の座位、階段)

手術、無理な整体

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このようなことを聞き、どの部位に痛みがあるか触診して筋肉の緊張や圧痛を調べる。そのような医師は信頼できる。

レントゲン、MRIを見て診断する医師は信頼できない。だって、そのような変化は健常者にも同じ割合で存在することがわかっているし、生理学的にも痛みの原因にはならない。

画像は骨折やリウマチ、仮性痛風など特異的疾患を疑うときは有用。

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高齢者(70歳以上)の60〜70%に脊柱管狭窄が見られるというデータがある。脊柱管狭窄があっても痛いとは限らないわけだ。

脊柱管狭窄があっても痛みのなかった人が、半日がかりで草むしりをした。次の日より腰、太もものあたりに攣ったような痛みを感じた。湿布で様子をみていたがよくならない。

病院受診でレントゲンやMRIで「脊柱管狭窄症」と診断されるわけだ。これは日本全国、大学病院から中核病院、専門病院同じだと思う。

ここに問題がある。

私に言わせりゃ「誤診」だ。

脊柱管狭窄があるという事実がなぜそこの痛みを生じたのか、どうすれば解決するのか、説明できるのか。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」のような感じだ。

では、脊柱管狭窄症のない人は、半日がかりで草むしりをした。次の日より腰、太もものあたりに攣ったような痛みを感じた。

この場合は異常なしと診断されるわけだ。

どういうメカニズムで痛みが起きているのか全く知らないわけだ。

この場合は、長時間のしゃがみこんだ姿勢による腸腰筋の筋痛のことが多い。

患者は脊柱管狭窄症というレッテル張りをされ、いっそう治りにくくなる。おかねを使って悪くなる。

一般に「見立て」の正確は次のように思っているだろうが

MRIなど高度医療機器のそろった病院の専門医>>町の診療所の医師>>鍼灸師、カイロプラクター、整体師など

この分野だけはそうとは限らない。逆の場合が多い。

それはエピソードを聞いて触診をすることに時間をかけているかの違いだ。また筋痛の知識の有無にもよる。

構造異常が痛みの原因ではありえない。

痛みは電気現象なので構造異常が電気現象を起すことはない。

痛みの悪循環を説明できない。

慢性痛を説明できない。





by junk_2004jp | 2018-06-25 14:01


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