私の患者さんで「自分の子供が整形外科医」という人が二人いる。
親の年恰好からしてたぶん30歳代の若い整形外科医なのだろう。
二人の患者さんとも同じことを言う。
「説明しても分かってもらえない。」
親御さんは私の言っていることを理解して治療を受けていらっしゃるわけだ。
子供(整形外科医)とそのことを議論しようとしても相手にしてもらえないそうだ。(バカにされる)
無理もない話でこのようなガイドラインやサポートツールを勉強しているのだから。
医者にMPSを教えるのは難しいことなのだ。
痛みの生理学、痛みの心理学から私の言っているほうがスジが通っている。
従来の説はスジが通らない。
昨日の夕方、高所から転落して両方のカカトを骨折の人が来た。
今日の夕方、屋根から落ちて肩の脱臼骨折の人が来た。
私の中の整形外科医が活躍する症例だ。
私の中にはペインクリニック医、心療内科医がいる。
大病院ではそれぞれの専門医がいるから、そちらに紹介すればいいのだが開業医は一人で何役もやらなければならない。
最近は「慢性痛」がキーワドとなって大きく変わりつつある。
慢性痛=中枢性感作=痛みそのものが治療の対象(過敏になった火災報知器)
整形外科医は早く気づいて舵を切ってほしい。
「医療関係の皆様へ」から入って「痛みの仕組みとその歪み」が参考になる。