心療整形外科

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2018年 10月 20日

不思議な痛み「慢性痛」



日本には慢性の痛みに悩んでいる人は2300万人いるそうです。

日本の痛み医療は20年遅れていると言われています。

国民皆保険で自由に病院にかかれて、MRIやレントゲンの数は群を抜いて多いのですが、どうしてでしょうか。

これは、医学教育の失敗なんです。医師の教育に問題があるのです。

間違ったことを教えられたのです。患者さんにとっても悲劇ですが、一生懸命勉強し技術を磨いてきた医師にとっても悲劇です。

高齢の医師が今更考えを変えるのは難しいと思いますが、これからの医師は新しい、より正確な知識を身につけて、20年の遅れを取り戻してください。

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痛みは「ケガに伴った痛み」と「ケガがないのに、あるいはケガが治ったのに痛い」の二種類があります。

「ケガがないのに、あるいはケガが治ったのに痛い」

これが謎の痛み「慢性痛」なのです。
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医師はこの慢性痛がどうして起きるのかを知らないのです。間違った教育を受けたのです。

レントゲンやMRIを撮ってそこに写っている変化が慢性痛の原因だという教育を受けたのです。

高齢者はほとんどの人に軟骨の変性や椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄がみられます。これらは無害な老化です。そしてそれが痛みの原因になることはありません。

まず、特異的疾患(悪性腫瘍、感染症、リウマチ系、痛風系)がなければ、痛みは外力によって起こります。

ケガと使いすぎや同じ姿勢を長時間とるなどによりおこります。

痛みは悪循環することがあります。痛みを感じると筋肉が緊張し、交感神経も緊張します。そしてまた痛みが起こるのです。

痛みの悪循環が続くと痛みの認知・反応システムの過敏化がおこり、場所も広がっていくことがあるのです。

下図が痛みの認知反応システムです。C線維(痛覚神経)の先端についているのがポリモーダル侵害受容器です。

痛みが続くと痛みの閾値が下がっていくのです。

不安障害(完全主義、アダルトチルドレン、発達障害など)は慢性化しやすい素地があるといえます。
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つまり、慢性痛は身体はどこも悪いところはなく、脳の痛覚が過敏になった状態です。

だから、どんな方法でもよくなる可能性はあります。

慢性痛は「生物・心理・社会的疼痛症候群」といわれます。

生物学的というのは整形外科的とでもいいましょうか、力学的とでもいいましょうか。

筋力、筋質、体重、アライメント、姿勢などの関与。

心理・社会的とは心療内科的、精神科的ということで、不安、抑うつ、緊張などなどのことです。

どちらか一方ということはありません。

慢性痛を精神科医が病名をつけるなら「疼痛性障害」となり、整形外科医が病名をつけるなら「筋筋膜性疼痛症候群」あるいはそれが広がった状態なら「線維筋痛症」ということになります。

慢性痛の治療は個人差があります。

現在の保険診療の病名や診療費はガラパゴスなので、うまく機能していません。
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by junk_2004jp | 2018-10-20 18:02 | Comments(0)


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