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心療整形外科

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2018年 12月 11日

MRIを撮って不幸になる?




すぐに検査をしたがる事情とは

通院のたびにいつも同じ検査ばかり受けている人はいないだろうか。もしかしたら、少しでも稼いでおきたい医師の思う壺かもしれないと警告するのは、オンラインで病気治療の相談や情報発信を行う「eクリニック」代表の岡本裕医師だ。
たとえばMRIを購入しようとすれば、億単位で費用がかかります。その採算をとるために考えることはひとつ。どうしても、すぐに検査を勧めようとしてしまうでしょう。」
MRIは維持費もかかり、1日10人以上は検査しなければ採算が合わないそうだ。検査好きの日本人は、医療についてのコスト意識が薄いが、病院の質を判断するには、診療報酬の仕組みを大雑把にでも知っておくことは大切だ。
「診療報酬ではMRI検査やCT検査は撮影料、診断料、管理料などさまざまな加算があります。一方で、生活指導や食事指導ばかりしていては、点数が低く経営が苦しくなります。また、以前は薬が収益源でしたが、今は外部薬局の利用が推進されていて難しくなっており、検査で稼ぐしかない状況です。」(岡本氏)
日本は海外に比べて検査機器が多く、診断技術が進んでいるといわれる。岡本氏は「まずは検査を受ける前に、検査の目的や使われる装置の特徴を知ること」という。

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日本はずば抜けて多い

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整形外科領域でMRIやCTが必要な時はほとんどない。悪性腫瘍、感染症、リウマチ、骨折の全体像などの時、脊髄麻痺、馬尾症候群(麻痺性疾患)に必要なことがある。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、半月板障害、軟骨障害、肩板障害などは中高年の健常人でも半数以上にみられ、これらが慢性痛の原因になることはないが、MRIなどの検査で見つかると医師は「それが原因で痛いのだ。しびれるのだ。」という診断をするものだ。

それから始まる無意味な治療でよくなることは少ない。手術までいくことも少なくない。手術をしても儀式的効果ぐらいなものだ。

ひとつ症例を述べる。

20歳代、女性、2ヶ月前より、右臀部〜大腿後面に電気が走るような痛みで歩行困難、座位困難。総合病院でMRIを撮り、椎間板ヘルニア5/Sとの診断を受ける。

通勤時、歩けなくなる時もあるし、座る時、立つ時、立ってしばらくしても、筋肉がグググっとねじれるような息できないほどの痛みがお尻〜右の腰あたりに走り、右ふくらはぎもつりそうになる。

総合病院に通ってるが、なぜ右が痛いのかわからないね〜 の一言でおわり、様子見る感じで、と薬だけもらいに行く。薬の服用でも痛みが改善されず悪化する一方だったために造影剤を使ったブロック注射をする。

ブロック注射をしてからその日と次の日は歩幅が狭い感じで歩けず、翌日の仕事(デスクワーク8時間)も痛くて座っていられず5時間ほど立って仕事をする。ブロック注射後、2日目ぐらいから歩けるようにはなったが座ってると痛みがあり、薬が欠かせない状況です。

知人の紹介で私が診察治療する。もちろんMRIやレントゲンは必要なし。触診のみ。右の腸腰筋、臀筋などの筋筋膜性疼痛症候群だ。長時間の座位の人に多い。トリガーポイント注射をする。

今日の帰り道から、おしり〜ふくらはぎまで軽くて、ここ2ヶ月、激痛や痺れが走ってたのがウソみたいです。歩いていて、ヒール履いてる人みると、私またそうやって歩ける日が来るかなとか、私よりもスタスタ歩いてるお年寄りの方みたら泣けてきて、通勤ラッシュは本当にしんどいし仕事は座ってられないしでかなり精神的にもへこんでましたが、気持ちがとっっても前向きになりました!!腸腰筋のマッサージ頑張ります!

総合病院ではいつも4時間は待って、前回はL?に造影剤使うブロック注射うって、効かなかったので次はS1辺りに今度打ちましょうといわれたのですが、混むしめちゃくちゃ痛くて効果もないのでやめようと思います。

神経根に原因があって下肢に痛みやしびれが生じるといういわゆる「神経根性疼痛」は間違っている。

  • 神経根痛説を信じている医師がとても多い。
  • 筋筋膜性疼痛症候群、生物・心理・社会的症候群から診断治療できる医師は極めて少ない。
  • トリガーポイント注射の技術
  • 厚労省は診療報酬の工夫を!!
  • MRI,CTが多すぎる



  • by junk_2004jp | 2018-12-11 16:07


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