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心療整形外科

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2019年 03月 23日

痛み難民(こういう患者さん多いですよ)

40歳女性

2年前に頸椎ヘルニアになり、リハビリと投薬と安静で一か月半をかけて左腕の激痛は無くなりましたが、仕事復帰直前に背部痛が発生しました。夜、背中の重みで眠れなくなり、睡眠導入剤を使用し、仕事復帰しました。

それでも背中の痛みは悪化し、現在は8種類(胃薬、便秘薬含む)の薬を、使用していますが、それでも辛い毎日です。ヘルニア復帰後には、腰椎椎間板症(2か所)が見つかりました。内科にて、他の検査も行いましたが、背部痛に対する異常は見つかりませんでした。大学病院でMRIで背部を検査しましたが異常無しでした。今通っている整形外科では背中を一度も触ってくれたことは無く、ただただ投薬のために通っている状態です。

痛みのためか、過呼吸になることがたまにあります。マッサージをしてもらうと腕や足がしびれることがあります。夜は疲労のため21時や22時には就寝してしまい、朝6時や7時に起床する際には起き上がるのに一苦労ですし、休日も疲労が取れません。背骨の右側が痛いだけだったのが、今は背骨自体も痛いし、腰も痛いし、右側の肩こりもひどいです。最近は左側も痛くなってきました。生きていることがもう疲れている状態です。ヘルニアで仕事を長期休んでしまったことのストレスは想像以上でした。

治したいけど、お金と時間をかけて検査をしても異常が見つからず病名をもらえない日々に傷心していましたが、やはり気になり、インターネットで調べていくと、筋膜性疼痛や繊維筋痛症にたどり着き、あと1回だけ、頑張ってみようかと思いメールをさせて頂きました。

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ヘルニアがあれば診断できる(椎間板ヘルニア)。椎間板が少し狭くなっていれば診断できる(椎間板症)。何もなければ診断できない。

ヘルニアや椎間板の変性はよく見られる変化でそれが痛みの原因ではありません。

結局のところ、日本の多くの医師は痛みの診断治療はできないのです。

こういう医師にかぎって筋筋膜性疼痛症候群や線維筋痛症を認めないものです。




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先日、当院でも頚椎ヘルニアと大学病院で診断を受けている若い女性を診ました。

触診と問診ですぐに診断できました。

右の斜角筋の筋筋膜性疼痛症候群です。


痛みの部位は特徴的ですのですぐに診断できます。実際に斜角筋には強い圧痛がありました。

圧痛点数カ所に30ゲージ針でトリガーポイント注射をしました。

2回目の受診のとき「楽になった!」と喜んでいました。

頚椎ヘルニアは無症候性でたまたま見つかったということで、今の症状の原因ではありません。放置でいいです。

頚椎ヘルニアが脊髄を圧迫すると脊髄麻痺が生じることがあります。「頚椎ヘルニアによる脊髄麻痺=頚部脊髄症」という診断です。痙性歩行、手指の巧緻運動障害、腱反射亢進、病的反射などで問診、視診でその疑いが推理できます。軽い脊髄麻痺があると二次的に筋肉に痛みを伴うことがあります。

「頚にヘルニアがあると脊髄麻痺になる可能性を心配しなければいけない」、このような心配はいりません。

相撲部屋に入門、ラグビー部に入部などの時、頚のMRIが必要という話はないですね。

日本脊椎脊髄病学会と整形外科学会のホームページより。新しい生理学に基づいて書かれていない。










by junk_2004jp | 2019-03-23 16:59


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