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心療整形外科

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2019年 06月 22日

筋筋膜性疼痛症候群の治療は大病院(大学、公立など)には不向き

筋骨格系の痛みの大半を締める筋筋膜性疼痛症候群の診断や治療はちょっと特殊だ。だから、大学病院や県立病院などの大病院にとって不向きだ。

このような病院は医師を養成する役目もあるので困ったものだ。

なぜかというと

他の多くの疾患は検査をしてその結果から診断をして治療をするという手順になる。

筋骨格系の痛みの場合、腰という臓器が、膝という臓器があるわけではない。

手順は次のようになる

1. 除外診断
その痛みは悪性腫瘍、感染症、リウマチ系、痛風系ではない(特異的疾患、明らかな病理学的異常)。画像診断、血液診断の意味は除外診断にある。

2. 積極的診断
その痛みはどのような体勢や環境で強くなったり弱くなったりするのか。圧痛点を調べるのは積極的診断だ。

3. 治療的診断
その痛みに対して***こう治療した結果、どのように変化したか。

注意しなければならないのは、構造破綻と痛みの関係だ。

構造の治療と痛みの治療は別の問題ということ。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄、半月板損傷、肩板損傷など中高年になると健常者にも頻繁に見られるものだ。

だから、画像診断は痛みの診断において除外診断の意味しかない。

「大病院でしっかり検査してもらう」は裏目にでる。

筋骨格系の痛みの患者さんはとても多い。慢性痛患者は2300万人といわれている。ほとんどの人は多数の部位に痛みをもっている。

重要なのはホスピタリティーなのだ。

市井の鍼灸師、柔道整復師、私のような開業医が得意とするところだ。ところが大学では私のような医師は養成できない。

大学病院などのアカデミックな雰囲気とちょっと違う。

大学教授が私のような治療をする図が想像できない。

悪性腫瘍、複雑な骨折の治療、人工関節、脊髄麻痺、末梢神経麻痺などが大病院が適している。

ドクターXに憧れるのなら、大病院で上記のような疾患の治療になる。ドクターXは痛みの治療には不向きだ。

次のようなメールや外来患者さんは毎日のことだ。これらは診断が間違っている。慢性化した筋筋膜性疼痛症候群だ。

長年の腰痛で痛みが取れず診察の結果、脊柱管狭窄症で昨年X月にL5、今年Y月にS1の徐圧手術を受けましたが、坐骨神経に痛みが出て、1時間も座っていられません。

昨年X月頃にMRIの検査で腰椎すべり症と診断されました。左側の臀部から足にかけて痺れがあり止まるとまた普通に歩けると言った状態が続いて現在は右足にも時折痺れが出ております。整形外科の先生からは我慢できない状態ならば手術になると言われましたが・・・・

原因は重力Gしかありえない。他の条件が同じと仮定して、月で生活すればこのような痛みは起きなかった。

ストレスは喰いしばりや固まった姿勢のため痛みやしびれが生じる。また痛みの認知する閾値の低下が起きるかもしれない。

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ストレートネック、丸まった肩、前傾姿勢、骨盤の歪みなどは痛みの原因ではなく、筋肉の短縮の結果だ。

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by junk_2004jp | 2019-06-22 03:04 | MPS | Comments(1)
Commented by もりのくまさん at 2019-06-29 20:39 x
先日もコメントさせて頂いたのですが、大きい病院の有名な先生で、400名以上の医師の前で手の診療について話をするほどの人でも、手根管症候群は切るのが一番の治療だと疑うことを知らず、無知な私達を苦しめています。
先日手術後の手の痛みに耐えれず、筋膜リリース注射を行なっている病院に行ってみました。そこで驚いたのが、当たり前のようにエコーで状態を確認して痛みについて事細かに確認してくれたことです。結果、手首の内側の手根管の左側にある筋肉が腫れていて手根管を少し圧迫していることがわかりました。
残念なことに、大病院の有名な先生は簡単な手根管のテストと、数万円かけての検査結果のみしか信用せず、私が手首の腫れや痛みを訴えても、痺れとは関係のないことだからと聞き入れてもらえませんでした。それどころか、エコーやMRIの結果も手首内側の確認をしてもらえませんでした。手術前までその点を気にかけてた私に、そうだった?また見ておくからと軽く言うだけ。
結局、私が気にかけているところが原因で合っていたし、健康な手の靭帯を切ることでより痛みと痺れが増してしまっているし、次の診察も経過を見るといいつつエコーの予約も入っていない始末です。
今は、筋膜リリース注射をしていただいた大阪堺の七道にある病院に通いつつ、筋膜リリース注射以外の対応が必要とわかったので、ペインクリニックを探しているところです。
手根管症候群もとい、MPS治療のしていただける大阪の病院をご存知なら2〜3軒教えていただく記事を書いていただけませんか。
よろしくお願い致します。


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