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心療整形外科

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2019年 10月 09日

慢性痛(ガッテン)


https://www.dailymotion.com/video/x7mgond

慢性痛2300万人。慢性痛は痛みそのものが治療の対象です。

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この本は2007年に書かれたものです。12年前ですよ。

著者は医療関係者ではなく患者さんです。TVでは最近ようやくこの問題が取り上げられるようになりました。

著者は私のホームページを見て痛みを勉強し、自分で治療戦略を立てました。

私がホームページを作り始めたのが2001年ですから、もう20年ほど前から、慢性の痛みは脳が大きく関係していることがわかっていたのです。

日本の痛み医療は20年遅れていると言われています。

脊柱管狭窄や、椎間板ヘルニア、すべり症、軟骨や椎間板、半月板、肩板の障害が慢性の痛みの原因ではないということです。

このことをTVでもっと強調すべきだと思うのですが、あまりにも衝撃的なのでしょう。

痛みがどうして生じるのか、なぜ慢性化するのかは分かっているのです。

早く痛みを止めることはとても大切なことです。

痛みの治療と構造の治療は別の問題です。痛みの治療は時間の要素がありますから早急にすべきことです。

  • 急性痛から慢性痛に移行したもの。ケガが治ったのに痛みが続いている。

  • 最初から慢性痛の要素がつよい(急性期慢性痛)

慢性痛にはこの二種類があります。

急性痛のうちに痛みを治してしまいましょう。

画像診断は「悪性腫瘍、感染症、リウマチ、痛風」という特異的疾患ではないという除外診断の意味しかありません。(ケガの場合は骨折の有無)

患者に恐怖を与えるような画像の説明は害があるだけです。

素人が12年前に本にしたこと、(つまりそれほどややこしい理論ではないのだが)未だに専門医たるものが理解していない。とても恥ずかしいことではないか。

脊柱管狭窄、椎間板ヘルニア、すべり症、関節軟骨や半月板、椎間板、肩板の障害が痛みの原因ではない。

権威ある医師は今更「間違っていた」とは言えない。

若い医師はしっかり勉強して、先輩医の轍を踏まないことだ。

保険診療は病名の再編成、保険診療の見直し(思い切って、脊柱管狭窄症、ヘルニア、すべり症の手術を保険診療から除外する)をすべき。

理論的には筋筋膜性疼痛症候群(部位)という病名になる。





by junk_2004jp | 2019-10-09 04:04 | 慢性痛


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