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心療整形外科

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2019年 10月 31日

神経障害性疼痛(神経の痛み)という誤解される表現

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痛みの定義
不快な感覚性、情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

慢性痛の定義
治癒に要すると期待される時間の枠組みを超えて持続する痛み、あるいは進行性の非癌性疾患に関する痛みである。

神経障害性疼痛の定義
体性感覚神経系の病変や疾患によって引き起こされる疼痛

「そのような損傷があるように表現される」不快な感覚性、情動性の体験=X

この謎の痛みXがあることは昔からわかっていた。

「Xは神経が押さえられているためだろう。」「Xは軟骨がすり減っているためだろう。」

などといわれていたが、生理学の発展で、痛覚系は可塑性に富んでいて、容易に痛覚過敏になることがわかってきた。

グリア細胞が関係している。

時間的・空間的加重、長期増強、下行性疼痛抑制系の機能低下

X=神経障害性疼痛≒慢性痛

神経障害性疼痛の最たるものは「線維筋痛症」

この場合の神経障害とは痛覚系の可塑的変容をいう。(痛覚系が過敏になった状態)2300万人いると言われている。

痛みやしびれは神経症状とは言わない。
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リリカのパンフレットだが、このように病名で分類するのはナンセンス

以下は私とは考え方が違う。

「神経根が圧迫されると痛覚が過敏になる」ということが証明されていない。

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by junk_2004jp | 2019-10-31 23:10 | 慢性痛


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