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心療整形外科

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2019年 11月 17日

手のしびれ2例

昨日、手のしびれの患者さん2例、報告します。

もちろんレントゲン、血液検査必要ありません。

30ゲージ注射針使用、0.5%メピバカイン総量2ccぐらい、肘〜前腕伸筋の圧痛点数カ所に注射

指を動かしたり、振ったりしてもらう。すぐにしびれは取れた。

「しびれ」は鉄棒にぶら下がったり、重い荷物をもったりして経験できる。

⑴40歳代、男性、仕事パソコン、最近忙しい。左手の甲にしびれ。図の③④
手のしびれ2例_b0052170_09245709.jpg

⑵40歳代、女性、数年前より、両方の手指にしびれとこわばり、図の⑥⑦12、13

「食い縛りで顎が痛いことはありませんか?」
「はい、顎も痛い」
「夜、食いしばったり、手を握りしめたりしているのですよ。何がそうさせているのか、心の緊張、強いストレス、が原因です。」

2例とも前腕筋の筋筋膜性疼痛症候群です。筋痛の関連痛なのか、筋緊張→うっ血状態なのか。

このような治療は検査にもなるわけです。

症例1は単純な「過労」、症例2は「心理・社会的要素」が強い。

斜角筋や棘下筋など上位の筋肉が関係していることがある。

手根管症候群の正中神経圧迫説は間違っていて、同じような手技で解決する。

神経根症状というのはもちろん論外。

安価なで、恐怖を与えない治療でその場で解決できる。

心理・社会的の場合はヒントは与えられるが、それ以上は心理師のカウンセリングが必要のときもある。

過労の場合も仕事を休んだり縮小できる環境にないことも多いのが現状だ。


by junk_2004jp | 2019-11-17 10:10 | MPS


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