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心療整形外科

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2020年 03月 09日

不安と恐怖が痛みの原因?

先日、東北から二人の女性がきた。(Aさん、Bさん)

Aさんは以前に当院で治療したことがあり、今回は五十肩の治療だ。Bさんを連れてきた。

Bさんは60歳代で左の股関節が5〜6年前に雪道で転んでより痛みが続いている。最近右も痛みだした。

杖歩行で軽度の跛行あり。杖は先が4つ足になったタイプだ。

地元の病院では、「臼蓋形成不全による変形性股関節症で、軟骨がすり減っていて人工関節にするしかない。」と言われている。

股関節周辺の圧痛点に30Gの注射針で0.5%メピバカインを!〜2mlずつ注射した。

腸腰筋、内転筋、筋膜張筋、大腿直筋など。

すぐに痛みの軽減があった。

次の日来院。杖は使用していない。とてもよくなったとのこと。

遠方からの治療旅行などのプラシーボ効果が大きいのだろうが、私も驚いている。

患者さんに不安を与えるような画像所見の説明は控えたほうがよさそうだ。真実を伝える中にも安心感を与える話術が必要だ。

不安と恐怖が痛みを持続し、安心と希望が痛みを和らげる。

リウマチや痛風を除いて、股関節痛、膝痛、肩痛はいずれも痛みのメカニズムは同じだ。筋痛なのだ。

不安定な順は、肩>膝>正常な股関節

肩はほぼ脱臼位で筋肉によって支えられている。だから50歳ぐらいになると痛みだすことがある。

膝の構造は不安定で荷重をしなければならない。

正常な股関節は安定していて筋肉の負担は少ないのだろう。

臼蓋形成不全の股関節は不安定なので筋肉の負担が大きいのだろう。

今回の症例、プラシーボ効果大だとしても、安価で簡単で危険のない保険診療で、時に治療を受けながら生活するのもいい方法だ。

医師は画像診断よりも筋痛に焦点、除痛の手技をみにつけることだ。

膝の人工関節を受けたにも関わらず、痛みが続いている人を何人も診ている。

人工関節が必要だといわれているも診ているが、良好なケースもある。

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臼蓋形成不全の変形性股関節症の40歳代の女性(看護師)、手術をしたくない。

半年ぐらい治療したかな、ようやく、「痛みが軽減しました。」とのことfだ。

慢性の痛みの治療は個人差が大きい。



同じことが腰や首にもいえる。

すべり症、狭窄症、ヘルニア、分離症、椎間板の変性、古い圧迫骨折・・

痛みと麻痺との混同。

慢性の痛みに悩む人が多いが、現代医学の画像診断偏重も大いに関係があるのかも。

「医師が増えレントゲンやMRIが増えると痛みの患者が増える」これは避けなければいけない。





by junk_2004jp | 2020-03-09 02:37 | 慢性痛 | Comments(2)
Commented by Joo at 2020-03-09 22:19 x
加茂先生に質問させて下さい。
画像診断と痛みは関係ないとしてもヘルニアや腰椎の滑りや狭窄などで力が入らない、つま先立ちができない、また、スリッパが脱げるなどの症状も痛みからくる単なる筋力低下であり、画像所見による圧迫などの神経症状ではないと思われますでしょうか。
Commented by junk_2004jp at 2020-03-21 18:23
> Jooさん
末梢神経麻痺は腰のそのような疾患では起こりません。頚のヘルニアで脊髄の麻痺が起きることがあります。痙性まひといいます。病的反射がでsるので判断できます。(クローヌスなど)


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