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心療整形外科

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2020年 07月 07日

だから手術をやめられない。プラシーボの不思議

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デビッド・カルムズ医師は圧迫骨折にセメントを注入する手術の専門医
130人の圧迫骨折の患者を募集して実験
本当に手術をするグループと見せかけの手術をするグループに分けた
患者にはどちらのグループかを教えない
どちらのグループも痛みも機能も差がなかった
オーストラリアでも同じ実験が行われたが結果はカルムズ医師と同じであった

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ボニー・アンダーソンさんは圧迫骨折の痛みに苦しんでいた
この実験に参加
どちらのグループかは知らせない
彼女は偽手術を受けるグループだった
一週間もしないうちにゴルフができるほど元気になった
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このビデオはパーキンソン病、過敏性腸症候群などの偽薬の効果、偽鍼の効果も述べています。

痛みの治療はプラシーボ抜きには語れません。

上手な治療家、医師とはこのことをよく知っているのでしょう。

当院ではこのビデオを廊下で流しています。

一方、ノーシボ効果も絶大です。

「神経が圧迫されているから痛いのだ。」これは毎日、日本中で言われている言葉です。

これは真実ではありません。

真実でないことを患者に告げ、不安を煽り、それを取り除く手術をする。

手の込んだ手法ですね。

手術は最大のプラシーボだといわれます。

劇的によくなることもありますが、また痛くなり再手術という話はよくあります。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症がまさにそうなんです。手術とはケガを負わすわけですから、悪化することもあります。

医師は知っててやっているのではなく、「それが痛みの原因だ!」と信じているのでしょう。

劇的に治ることがあるからそう信じるのだろうと思います。

治らないこともたくさんあるのですが、どう思っているのでしょうか。

しかし、専門医たるものが痛みとマヒ(味噌くそ)の区別もできないとは。




by junk_2004jp | 2020-07-07 03:14


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