2020年 10月 20日
8年前自転車で転倒し左足首を捻挫した。その痛みが今も続いている。 その部分の皮膚は黒ずみ少し光っている。 CRPS1型(Complex Regional Pain Syndrome)=複合性局所疼痛症候群 かっては反射性交感神経性ジストロフィー (Reflex Sympathetic Dystrophy)といった。RSD 足首付近の脛骨の両サイドにある圧痛点10か所ぐらいに計10㏄ぐらいの局所麻酔を打った。歩いてもらった。痛みは消えた。 もちろんこれで治るとは思えないが、週1ぐらいでこれを続けてみる。 「今までどうしていたのですか」「病院でシップをもらっていました」 どんな痛みも、特に明らかな外傷によるものは慢性化する可能性がある。 だから私は捻挫や骨折に対してすぐに局所麻酔を打つようにしている。それは慢性化を防ぐだけでなく損傷の治療にも役立つといわれている。 損傷(骨折や靭帯損傷)の治療と痛みの治療は別問題と思うべきだ。損傷の治療はあわてる必要がないが痛みの治療はあわてたほうがいい。 先取鎮痛 手術も大けがなのだ。全身麻酔でしたとしても、術中の痛みの刺激は脳に達している。脳は眠っているのでそれを感じないだけだ。 術後痛みが長引くことがあるのはCRPSと同じことなのだろう。 それを防ぐために、全身麻酔でするときでさえ術野に局所麻酔を打つことを先取り鎮痛という。 局所麻酔を打つことによって、手術の痛み刺激は脊髄、脳に伝わらない。だから長引く痛みにならない。 前もってケガが分かるのは手術だけだ。本当に必要な手術はするべきだが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症などは全く手術の必要はないと思う。 頚と腰に手術をして全身に痛みを抱えてしまった人を何人も診ている。
by junk_2004jp
| 2020-10-20 02:42
| 慢性痛
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