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心療整形外科

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2021年 03月 12日

「腰部脊柱管狭窄症」痛みやしびれの原因ではありません。

困っている人が多いので何回でも説明します。手術をして大変つらいことになっている人、適切な説明や治療がされていない人が大勢います。

脊柱管狭窄は単に生理的な老化現象で中年以降では60%~70%の人にみられるそうです。脊柱管狭窄で生理学的に痛みやしびれの説明が不可能です。

私が医師になったころはこの病名はありませんでした。つまり誰かによって最近作られた病名なのです。悪意があったわけではないと思いますが。外国からの輸入病名でしょう。

いわゆるテニス肘や五十肩を知らない医師はいません。

テニス肘と同じことがふくらはぎや足三里(脛骨前面)にも起こります。

五十肩と同じことが股関節周辺にも起こります。

人間が四つ足動物だと仮定してみてください。

テニス肘や五十肩だと歩きにくいですね。しばらく歩くと痛くて一服しないとあるけません(間欠跛行)。

テニス肘や五十肩で「頚から来ている」といって頚部硬膜外ブロックや神経根ブロックをするヤブ医者はいないでしょう。

ところが下肢になるともう「腰から来ている」になってしまうのです。ここが医師脳の悲しいところなのでしょうか。

そして「5/S神経根がワルサをしている。」という間違った説明になります。そこには責任がありません。そこは脳への痛みの電気信号の通り道なのです。

硬膜外ブロックや神経根ブロックを打つことになります。

痛い、怖い思いをして効かない。高い医療費。患者さんは「やっぱり手術か」

ネットでトリガーポイントブロックというのを知り、藁をもつかむ気持ちでそれをしているというクリニックを受診する。

「二か所までしか打てません。」などと木で鼻をくくった対応でがっかりしなくてはなりません。

結局は「治してやろう!!」という医師の本能を失っているのです。

どの筋肉が緊張しているのか触診する。

心理・社会的背景をさぐる会話術。

そういう訓練が不足しているのです。(私もそうなのですがw)

殿筋、腸腰筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋、腓腹筋、前脛骨筋、このように圧痛点が広がっていることはよくあることです。

このような場合は10か所ぐらいにうつことになるでしょう。

そして動いてもらって追加することもあります。

30Gの細い注射針をつかいます。0.5%メピバカインを合計10㏄を超えることはないでしょう。

広範囲に広がった筋筋膜性疼痛症候群です。

鍼治療、マッサージ、薬などいろんな治療法があります。





by junk_2004jp | 2021-03-12 06:34 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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