2021年 03月 25日
同業をけなすのは心苦しいがあえて意見をいう。 当院は昨日だけでも8都道府県からの来院があった。 病歴を聞くと唖然とする例がとても多い。 筋骨格系の痛みに関して、【整形外科医<<<整体・ほぐし】 例はいくつでも挙げられるが3つ紹介する。 症例① 70歳、女性、1月中旬、雪かきをした。数日後より左下腿の外側に痛みが出現。歩行がしにくい。 近所の整形外科クリニックを受診した。大学整形外科を紹介される。いろいろな検査を受けたが原因はわからない。困っていたところ知人より当院を紹介される。 腓骨筋と思われるところに沿っていくつかの圧痛点がある。30G注射針で0.5%メピバカインを数か所注射した。しばらくその部位を揉んだ。階段を上下してもらった。「できる!痛くない!」 もしこの患者さんが「ほぐし屋さん」にいっていたら・・・ 「雪かきですか、大変でしたね。筋肉がパンパンに張っていますよ」とか言われて整形外科へ行くよりマシだったかもしれない。 公立の病院を2つ(いずれも医学生が研修を受けるような病院、臨床教授)行ったが・・ 「うちは手術しかしません」といってシップと飲み薬を出すだけだった。知人から当院を紹介される。 殿筋、ハムストリング、腓腹筋などの圧痛点に注射。改善した。 ③70歳男性、3~4か月前、3週間ほど山の斜面の草刈りをした。足裏の痛みと両腕のしびれ。草刈り機を両手で持って斜面での作業は辛いことだろう。 それが診断治療ができないんだよね、整形外科は! 斜面で長時間ふんばっておれば足裏は痛くなる。 長時間ものをもっておれば指はしびれる。 いずれも筋筋膜性疼痛症候群だ。診断は簡単。 治療は私はトリガーポイント注射や薬を使用しているが、いろんな方法があると思う。鍼、指圧、マッサージなど。 中枢性感さの度合いによって治療の頻度や薬が変わってくる。 人々の期待に全く応えられていない整形外科。患者さんもかわいそうだが、希望に燃えている若き整形外科医もかわいそうなものだ。 私のところで研修すれば1週間でベテラン医になれる。(笑) なぜこんなことになったのだろうか?
by junk_2004jp
| 2021-03-25 03:46
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