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心療整形外科

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2021年 11月 05日

「脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが痛みやしびれの原因」という理論の欠点



Y教授の「脊柱管狭窄は異所性発火」という講演、2005年


末梢性の神経障害性疼痛のメカニズムは神経細胞の異所性発火。





異所性発火とはポリモーダル侵害受容器ではないところから痛みの電気信号が発すること。

幻肢痛が代表的。

圧迫を受けている神経根のところで痛みの電気信号が起きている。脳はそれが神経の先端部位(下肢)から来ていると誤認している。

この説では圧痛点があっては困る。

シップ、マッサージ、トリガーポイント注射でよくなっては困る。



「脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが痛みやしびれの原因」という理論の欠点_b0052170_01501190.jpg

馬尾型は、膀胱直腸、下肢のマヒ、痛みはない。神経根型は痛み。

痛みとマヒという生理学的に真逆のことが圧迫部位のちょっとした違いでどうして起きるのか。

混合型とはその両方とは?

泌尿器科医に尋ねてみたい。「脊柱管狭窄が原因で生じたと思われる排尿障害はあるか?」




痛みの生理学をネットや書物で勉強したが脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが痛みやシビレの原因説は間違っていると確信している。

健常者でも中年になると60%以上に脊柱管狭窄やヘルニアが見られるという。

神経根ブロックをして効けば、そこが原因だったとして手術。効かなければ心因性。・・・効いたのなら痛みの電気信号がそこを通ったということで、神経根が原因ではない。(あみだくじ)

手術をしても良くならないことが多い。

手術は最大のプラシーボと言われる。プラシーボでよくなったとしても再発がある。

とてもまともだと思われない痛みの理論が専門医によって語られ、多くの人が困っている。






by junk_2004jp | 2021-11-05 01:11


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