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心療整形外科

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2021年 11月 18日

ぎっくり腰について鍼灸柔道整復師からメールをいただきました。

鍼灸師、柔道整復師です。
前々から急性腰痛はこむら返りと同じような筋肉が攣ると同じなんじゃないかと思っていました。先生の本を読んで腑に落ちました。
トリガーポイントは麻酔をしなくても鍼灸で使う鍼で刺激をするだけでもある程度は効果はあるのでしょうか。それとも局所麻酔をすることによって効果があるのでしょうか。
先生のお考えをお教え頂ければ患者さんにできることが増えると思い連絡させていただきました。

多くのぎっくり腰は腸腰筋のspasm(スパズム、攣縮)でないかと思っています。

立ち上がるとき、腰を伸ばすとき、腸腰筋の伸張性収縮(力を入れた状態で筋肉が伸びる)がきっかけではないかと思います。

それと同時に脊柱起立筋や殿筋にもspasmが起きています。

腸腰筋は鼠径部のやや上方で腹腔をよけて触知できます。強い圧痛があります。

私は保険診療の都合上、ごく薄い局所麻酔を1mlほど注射します。

もちろん鍼でもいいと思います。

カウンターストレイン、操体法の考えも利用します。

注射のあと、太ももを抱えるような動作を数回繰り返します。頚を回したり、肩をまわしたり、深呼吸をしたりしてもらいます。

数分の治療でよくなります。杖をいらなくなります。

局麻注射の利点は背臥位、仰臥位を短時間に治療できる点にあるかと思います。

もちろんレントゲンはいりません。





by junk_2004jp | 2021-11-18 21:53


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