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心療整形外科

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2021年 12月 12日

成長痛と老人痛?


家庭環境の変化(弟ができた、母親が仕事を始めた)があるような時などは特にそうです。ですから、子供の訴えを無視せずに、積極的にスキンシップをはかる事も大切なことです。

これはもちろん演技ではなく本当に痛いのです。痛みの心理・社会的要因の最初でしょうか。

高齢者にもよく見かけられます。本当に痛いのです。とてもつらい痛みなのです。

不安、孤独、疎外感、自尊心、こんなはずじゃない、なさけない、強いこだわり・・・・

「大きな病院でしっかり検査を受けて」となると場合によってはもっと複雑になります。

医師が経験豊富で痛みに精通していれば問題はないのですが、そうともかぎらないのです。現状ではそうとも限らないことの方が多いのですが。

「脊柱管狭窄がある。ヘルニアがある。半月板がぼろぼろ。軟骨がすり減っている。骨壊死が見られる。腱板が切れている。すべり症がある。古い圧迫骨折がある。」など、健常高齢者でもよく見られる所見をあたかも痛みの原因のように説明されることがあります。

これでは火に油を注ぐようなものです。

●先日、脊柱管狭窄に取りつかれた高齢者の診察をしました。「脊柱管狭窄は健常高齢者でも60%以上にみられる。

脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因になることは絶対にない。」

●膝人工関節後痛みが続いている人を当院で治療中、ある人が上手な医者を知っているということで受診「人工関節の角度が悪い」とかいうことで入れ替えの手術をする。一層悪くなって戻ってきた。




by junk_2004jp | 2021-12-12 07:33


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