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心療整形外科

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2022年 03月 12日

最近診た脊柱管狭窄症と言われている2例

① 中年女性、6年前より図のような痛みあり。図書館で私の著書を見て遠方より来院した。図は圧痛点。脊柱管狭窄症と言われている。発症のきっかけは仕事か?腸腰筋に圧痛あり。

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②中年女性、3年前急に右下肢が動かなくなり脊柱管狭窄症の手術をした。1年ほど前より右股関節部が痛い。腰痛、下肢痛あり。最近肩こりもある。知人に勧められて遠方より来院した。右腸腰筋に圧あり。軽度前かがみで歩行。3年前の出来事も腸腰筋が攣ったのではないか?

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両症例とも脊柱管狭窄とは無関係で、広範囲に広がった慢性痛(筋筋膜性疼痛症候群)として治療すべきだ。圧痛点に局麻を注射(トリガーポイント注射)をした。良い反応があった。改善に向かうことを祈る。

C線維を通って脊髄後角に入った痛みの電気信号は旧脊髄視床路を通って脳に向かうのだが、この時周りの線維に影響を及ぼす。(グリア細胞の活性化)これが痛みが広がることと関係しているのだろう。広がる前に治療を。


by junk_2004jp | 2022-03-12 02:10 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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