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心療整形外科

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2022年 04月 20日

専門医が増えると慢性痛患者が増える。MRIが増えると慢性痛患者が増える。

頚凝り、肩凝りを頚椎症性神経根症と診断する専門医131.png

尻凝り、尻攣りを仙腸関節障害と診断する専門医131.png

尻凝り、下肢攣りを脊柱管狭窄症と診断する専門医131.png

尻凝り、下肢攣りを椎間板ヘルニアと診断する専門医131.png

腰凝りを椎間板障害と診断する専門医131.png

腰凝りを椎間関節障害と診断する専門医131.png

膝周辺の凝りを軟骨障害と診断する専門医131.png

膝周辺の凝りを半月板障害と診断する専門医131.png

肩関節周辺の凝りを腱板障害と診断する専門医131.png

いつの間にか骨折があるように、いつの間にかヘルニア、いつの間にか半月板損傷、いつの間にか腱板損傷がある。脊柱管狭窄はある日突然なるものではない。

中高年の痛みのない人をMRIを撮ると多くの人に上記のような変化がある。もちろん、専門医は知っている。

専門医は痛みが生じるメカニズムを知っているだろう。慢性化するメカニズムも知っているだろう。

専門医が増えると慢性痛患者が増える。MRIが増えると慢性痛患者が増える。_b0052170_00052980.jpg
fear-avoidance model

患者を右に向かわせるのが医師の仕事なのだが、なぜか左のサイクルに向かわせる病名を使う。

日本はMRI大国だ。病院経営の都合でMRIが多く使われる。当然、患者は増える。2300万人、成人の4~5人に1人が慢性痛を思っているといわれる。

専門医が増えると慢性痛患者が増える。MRIが増えると慢性痛患者が増える。_b0052170_23564068.jpg

先日、久しぶりに来院された人が

「あのときはどうも有難うございました。」

「どういうことでしたか?」

「先生が尻凝りだ、とおっしゃってくださいました。それでたすかりました。」



by junk_2004jp | 2022-04-20 18:01 | 慢性痛


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