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心療整形外科

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2005年 07月 18日

痛みをとることを目的にした手術

痛みをとることだけを目的にした手術というのは理論的にありえないのです。きっぱり!!
なぜって・・・もしそういう手術があるとすれば、痛みが客観的にわかるということになります。痛みとはAn unpleasant sensory and emotional experience 、不快な感覚、情動体験なのですから、客観的なこととしてとらえることは決してできないのです。

「痛み、しびれ」と「麻痺」を混同して説明されることがなんと多いことか。この2つは全く異なった現象なのに。「痛み、しびれ」は自覚症状、主観的なこと。「麻痺」は他覚的所見、客観的なこと。

「麻痺」は筋力測定、腱反射、病的反射、筋電図、MRIなどの画像診断などで説明可能です。手術の適応はあります。

「痛み、しびれ」の画像診断は除外診断(悪性腫瘍、感染症、骨などの損傷でない)の意味しかありえません。



by junk_2004jp | 2005-07-18 02:01 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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