① コリと攣りの痛み(痛みの非特異的疾患)、慢性化しやすい。
- 打撲、捻挫、骨折など。(骨折、靭帯損傷、半月板損傷、腱板損傷、椎間板ヘルニアなどの組織損傷を伴うことがあるが、痛みの治療と組織損傷の治療は別問題だ。「いつの間にか骨折」があるように「いつのまにかヘルニア」「いつのまにか半月板損傷」「いつのまにか腱板損傷」もあり、今回の外傷の結果かどうか慎重に見極めること。
- 伸張性収縮(筋肉が伸びきった状態のときに力が加わる、危険な収縮。立ち上がるときの腸腰筋。下り坂の膝周囲の筋肉。むち打ちの胸鎖乳突筋、斜角筋、など)
- 繰り返される動作(ハサミ、包丁などの肘痛。スポーツ、ジャンパー膝など)
- 長時間の固まった姿勢(スマホ首の斜角筋、座位の腸腰筋、エコノミー症候群の下腿痛、喰いしばりの顎痛、寝違い、指のこわばりなどストレスとも関係)
② コリと攣り以外の痛み(痛みの特異的疾患)
関節リウマチ
脊椎関節炎・強直性脊椎炎グループ(10万人あたり0.48人)
リウマチ性多発筋痛症(50歳以上の10万人あたり約20人)
痛風(尿酸塩結晶、レントゲンに写らない)
偽痛風(ピロリン酸結晶、レントゲンに写る)
- 帯状疱疹後神経痛(発疹の1週間ほど前から痛みがでる)
- CRPStype2(幻肢痛、脊損など傷ついた神経から痛みが生じる)
殆どの慢性痛は①コリと攣りの痛みです。西洋医学の医師の苦手とするところです。画像診断や血液診断ができないからです。この分野で鍼灸、マッサージ師が活躍しています。
コリと攣りの痛みは中枢性感作を起こしやすいので早期に治療が必要です。
②以外の痛みは①に属すと思います。「ヘルニアや脊柱管狭窄が神経を圧迫しているので痛い、しびれる」は間違いです。「軟骨がすり減っているので痛い」は間違いです。
「②コリと攣り以外の痛み」に①が合併していることもあるでしょう。②の痛みは画像診断や血液診断で分かることが多いので西洋医学の医師に任せたほうが無難です。



軟骨障害が原因で痛いのではなく、「筋痛→筋短縮→O脚→軟骨障害」と考えたほうがいいでしょう。