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心療整形外科

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2022年 07月 27日

痛みの治療において画像の印象は治療者にも患者にも悪影響をもたらす。

80歳代、女性。以前より、多少、腰痛、右股関節痛、右下肢痛があった。最近とくに痛みが増して歩行困難。睡眠障害。治療しているがよくならない。下図のような圧痛点があった。

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私は最近、骨折や偽痛風を疑うもの以外はレントゲンを撮らない。この症例もレントゲンを撮らないで治療をはじめた。

圧痛点ブロックと最初はトラムセットとベルソムラを処方した。トラムセットは飲めないとのことで、アセトアミノフェンに変えた。

週2回ほど通院し4か月後

「ずいぶんよくなった。最初の10歩ぐらい、太もものあたりが痛いがそれ以降は痛くない。たくさん歩くと痛くなる。眠れる」杖は使用していない。
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「一度レントゲンを撮ってください。」とのことで股関節のレントゲンを撮った。
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「2~30年は持つでしょう。」といったら喜んでいた。

下図は日整会誌で発表されたもの。膝関節のgrade4でも痛みなしの人が半数いる。

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医師も画像の印象が悪いと手術(人工関節)しかないと思うものだ。画像に異常がないと治療できない。

ポリモーダル受容器は痛みを発する受容器だが、構造の変化に反応しているのではない。

患者を不安にさせる医師に診てもらうと治らなくなってしまうものだ。



by junk_2004jp | 2022-07-27 02:16 | 慢性痛


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