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心療整形外科

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2022年 10月 10日

脊柱管狭窄症手術のさんざんな結果

脊柱管狭窄症手術でよくならない人をたくさん診てきた。

「神経根を圧迫するとその神経根の支配する部位に痛みやしびれが生じる」このような生理学的な根拠はない。

中高年の60%以上に脊柱管狭窄が見られるというデーターがある。

「神経根ブロックが効けばその神経根圧迫が痛みやシビレの現場だった」「効かなかったら、心因性だった」といっている医師がいるが、神経根は下肢からの痛みの通り道でそこが現場ではない。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)を知らないために起きたことだ。

脊柱管狭窄のために除圧手術を受けた患者を7~10年後に追跡調査したところ、1/4の患者が再手術を受け、1/3が重度の腰痛を訴え、半数以上が2ブロック程度の距離も歩けないことが明らかになった(Spine 1996;21(1):92-97.を参照)。

今回、アメリカの研究チームが手術とリハビリテーションの治療後のQOL効果に効果の差がなかったと報告しました。

脊柱管狭窄症手術のさんざんな結果_b0052170_01410432.jpg
この表で脊柱管狭窄症で14%に症状があるとなっているがこれは脊柱管狭窄症のためではなく筋筋膜性疼痛症候群によるものと思われる。86%は無症状。



by junk_2004jp | 2022-10-10 01:36 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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