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心療整形外科

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2022年 11月 18日

「腰椎すべり症」が痛みやしびれの原因ではない(絶対に!!)

40歳代、女性。10か月ほど前より、左下肢痛、腰痛、頚痛、左手のしびれ、左足底痛が続いている。

整形外科クリニック受診「腰椎変性すべり症」と診断、コルセットと薬の処方をうけた。

ピリピリ、ジーン、ビリッ、としびれや痛みがつよくなった。時に弱くなることもある。

めまいもあった。

総合病院を受診。整形外科に回される。

「すべり症が重症だけど、歩けるようみたいだし、手術という段階じゃない。」というお話。

当院のHPを見て、納得する点があり、受診する。

5日間の受診。診察はほとんどお話だけ。とても改善して喜んでおられた。

「頚痛、手のしびれ、腰痛、下肢のしびれ、足裏の痛み、めまい、睡眠障害など一連の症状は同じ原因です。腰椎すべり症は全く無関係で心配することはありません。」

「キーワードは不安、筋肉の緊張。根っこにあるのはall or nothing(完璧主義)的な思考の癖があるのではないでしょうか? 気楽に生きることです。ま、いいか!ですよ。」

「心療内科的疾患、心身症ですね。機能的な身体疾患です。筋骨格系の痛みはリウマチ系、痛風系、感染症、悪性腫瘍、帯状疱疹後神経痛を除けばほとんどが筋の緊張が原因なんですよ。」

もし歩けないほど痛かったら手術になったのでしょうか?

すべり症の代わりにヘルニアがあったら、狭窄症があったら。同じことなんです。

手術がやめられない理由(私の想像)

手術は全身麻酔で筋弛緩剤を使う。術後、全身麻酔の副作用として多幸感(ほろ酔い気分)、全身の筋肉の脱力感で痛みやしびれが取れるかもしれないが、根本的な原因が治っていないので再発の可能性あり。再手術となる。


by junk_2004jp | 2022-11-18 13:57 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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