2023年 02月 03日
「脳が痛みの関わっている重要な臓器だ」これは最近では常識となっている。 一方、1983年に Travellと Simonsは「筋筋膜性疼痛と機能障害 :ト リガーポイントマニュアル」という表題の膨大な書物でMPSを体系化しました。つまり筋肉のコリ、攣りです。 どちらが先にありきなのか、本日の症例で紹介します。 症例1:50歳代、女性、保育。子供のころから肩こりがあった。最近、腰痛が続いている。もちろん肩こりもある。眠れないこともある。 私「これはストレスが原因の筋肉のコリです。子供のころから続いている癖です。よくなりますよ。」 圧痛のある上部僧帽筋や脊柱起立筋、腸腰筋に局所麻酔を数㎖ずつ注射しました。20か所ぐらいか。 よく動かすととても楽になったとのこと。 私「あなたは3月生まれで小学校低学年のころ皆より小さくて緊張していたのではないですか?」 患者「そうです。自分だけが小さい(幼い)ものだからいつも緊張していました。」 私「その時の癖がずっと続いているのですよ。今となっては同級生の中で一番若いわけですが(笑)」 症例2:60歳代、女性、主婦:頚痛、右肩から前腕にかけての痛み。以前よりあったが数週間前より強くなった。趣味は読書。近医で一か所注射してもらったがよくならなかった。 斜角筋(キートリガーポイント)、僧帽筋、上腕、前腕の圧痛点、合谷(手背のツボ)(サテライトトリガーポイント)合計10~20か所、注射した。すぐに痛みは消えて頚の動きもスムーズになった。 私「いわゆるスマホ首といいます。あなたの場合は読書頚ですが。斜角筋に大きな負担がかかっているのです。」 「診断は簡単なのですが、何回、間隔などは個人差があります。読書の姿勢も関係します。」
by junk_2004jp
| 2023-02-03 13:43
| 痛みの生理学
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