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心療整形外科

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2023年 04月 11日

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が慢性痛やしびれの原因になることはありません。

日本の成人の4~5人にひとりの割合で慢性痛を持っている。その最も広範囲なものが線維筋痛症だ。

痛みは生活の質を低下させる。

これには医師にも責任がある。

痛みを診ている医師が痛みを知らないのだ。間違った教育を受けている。

「椎間板ヘルニアが、脊柱管狭窄が、神経を圧迫しているので痛みやしびれがでている。」これ間違い。

以下に挙げる症例は珍しいことではない。日本中どこの病院でも行われている。

100年前の珍説をヘルスリテラシー、エビデンスとうるさい現代もまだ信じている。痛みの科学は進歩している。恥ずべきことだ。

国は大々的キャンペーンでこれを正すべきだ。

症例1.右大腿外側部にピリピリした痛みで座っておれない。椎間板ヘルニアのためだということで病院を紹介された。1年間のうちに3回椎間板ヘルニアの手術をしたがよくならない。大腿筋膜張筋や中殿筋の圧痛点、数か所に局所麻酔を注射した。症状は改善した。大腿筋膜張筋の緊張による症状だ。筋肉のコリ、攣りだ。

症例2.2年前よりお尻、大腿裏、ふくらはぎに痛みやしびれがある。椎間板ヘルニアと診断をうけている。殿筋、ハムストリング(大腿裏の筋肉)、腓腹筋にできた圧痛点に局所麻酔を注射したらその場で改善した。

痛みは悪循環する。痛みは広がる。痛みは慢性化する。

だから早期治療がよい。

痛み止めの注射、痛み止めの薬というとその場しのぎ、対症療法と思うかもしれないが痛みの重要な治療なのだ。

痛みが起きないようにするには生活環境、労働環境、習慣、姿勢、ストレスなどに気を付ける。痛みが起きたら早く治療をすることだ。レントゲンやMRIが必要なことはほとんどない。

リウマチ系、痛風系、感染症、帯状疱疹後神経痛、悪性腫瘍は除外。

新鮮な骨折、腱、靭帯、筋の断裂を伴っている場合は、痛みの治療とこれらの損傷の治療は別問題。





by junk_2004jp | 2023-04-11 13:22 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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