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心療整形外科

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2023年 04月 25日

いつの時も急性痛は慢性痛のタマゴです

痛みは次のようなことで生じる(リウマチ系、痛風系、感染症、悪性腫瘍、帯状疱疹後神経痛は除く)

      • ケガ(打撲、捻挫、骨折など);痛みの治療と損傷の治療は別問題。損傷が治っても痛みが続くことがある。
      • 伸張性収縮(ぎっくり腰の腸腰筋、下り坂の膝痛の内側広筋、むち打ちの斜角筋など。筋肉が伸びた状態で力をいれる。
      • 過剰な繰り返し動作(労働、スポーツ)
      • 長時間の固まった姿勢(運転、パソコン)
      • 心理的緊張(くいしばり、握りしめ、肩こりなど)

生じた痛みがどういう経過をたどるのか予測できる人はいない。

強い痛みなら短時間で慢性痛になる。普通は3か月続くと慢性痛になるといわれている。

これはあなたのICチップ(中枢神経)に履歴として書き込まれるのだ。痛みは身を守るための重要な情報だからそのようなことになるのだろう。

しかしそのことが裏目になっている。

痛みの逆認知症とでも言おうか。

早く痛みを止めることだ。それが慢性痛になるのを防ぐし、損傷の治癒にもいい影響を与える。

急性痛=痛みの治療+組織損傷があればその治療
慢性痛=痛みの治療

本日の症例;1ヵ月前、「テニス肘で放っておくしかない」と言われたが。最近は夜間痛もある。




by junk_2004jp | 2023-04-25 13:30


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