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心療整形外科

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2023年 11月 29日

痛みの可塑性ーガマンしてはいけない痛みの話ー

全日本鍼灸学会雑誌/48 巻 (1998) 3 号

名古屋大学名誉教授 熊澤孝朗
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以上述べてきたように、痛みはそれを放置すると可塑的な変化を引き起こし、難治性の慢性痛に移行してしまいます。

これまで痛みは病気になればつきもので多少のことはガマンするのが当たり前のような風潮がありましたが、そのような状態になってからでは遅すぎるということが最近の痛みの研究 によって徐々に分かってきました。

すべての医療に関わる人々にとって患者をその苦しみから救うのが目的であり、痛みの問題はその中心的な課題といえます。しかし、痛みはすべての臨床科に共通した問題であるために、かえって専門的に取り組む体制が出来にくい面がありました。そこで、近年の痛みの研究の成果を適切に患者さんのQOL向上のために役立てるためには、痛みの問題を総合的に扱う「学際的痛みセンター」を早急に設立することが必要と思われます。その場において鍼灸治療も疼痛治療の大きな柱として発展していくことが大いに期待されます。


25年前の論文です。遅々として進まない痛み問題。国を挙げて痛み問題に取り組む必要があります。

本日の患者さん、2か月前より臀部から下肢にかけて痛い。レントゲン、MRIで少しヘルニアがある。坐骨神経痛と診断された。腸腰筋、殿筋、ハムストリング、腓腹筋にできた圧痛点に局所麻酔を注射した。すぐに痛みはとれた。

「坐骨神経痛というのは”腹痛””頭痛”というようなことと同じ程度のものです。」
「座位が長いのとストレスが原因で筋肉の攣りがおきているのです。」

慢性の痛みは脳の可塑性にあります。医療の最前線にいる開業医の仕事は大きい。







by junk_2004jp | 2023-11-29 13:52 | 痛みの生理学


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