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心療整形外科

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2023年 12月 06日

椎間板ヘルニアは絶対に痛みの原因ではない

NHK ヒューマニエンス 40億年のたくらみ 「“背骨” 複雑精妙な進化の神髄」

このTVで椎間板ヘルニアが神経を圧迫して痛みを起こすと「痛そうな図」をつけて説明していた。

こんな生理学はない。

アメリカの「ムダ医療仕分けが患者を救う」では「40歳以上の成人の8割には、腰の部分に膨らみなどの変形が見られる。」

熊澤孝朗「「神経線維は通常、その末端にある受容器からの信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。」
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椎間板ヘルニアになるのは次の2通りが考えられる。

①重い物を持ったり、転倒したりして強い衝撃が椎間板に加わりヘルニアが生じた。

②椎体の「いつの間にか骨折」のように「いつの間にかヘルニア」になった。

①は痛みがあるが厳密にいうと痛みの原因はヘルニアではなく、強い衝撃が加わったことだ。その結果、痛みが生じ、ヘルニアが生じたとすべきだ。痛みの治療とヘルニアの治療は別ということだ。

圧迫骨折も同じことが言える。骨折の治療と痛みの治療は別問題ということだ。痛みは骨折やヘルニアに付随したものではなく、独立した事象と考えるべきだ。

「圧迫骨折(ヘルニア)になって痛い」は会話では妥当な表現だ。それゆえ、「ヘルニアが神経を圧迫して痛い」が間違っているといっている。

②の場合は痛みを伴わないので治療の必要なし。

どちらにしても、「神経を圧迫して痛みやしびれが生じる」なんて言ってはいけない。
ヘルニアが神経を圧迫しているところから痛みの電気信号が生じる。それが脳に到達すると脳はヘルニアのところから来たとは判断できず、その神経の先端の部分が痛いと誤認する。湿布はどこに貼るのか?ヘルニアのところ?脳が誤認しているところ?脳が誤認している下肢や臀部に圧痛があるのはどうして?

もう一つの考えかた
「ヘルニアによって圧迫されるとその神経の先端部の痛覚が過敏になる。」これが正しければ、五十肩も膝痛もヘルニアの可能性を考える必要が出てくる。ありえない。
これは脊柱管狭窄症にも同じことがいえる。



by junk_2004jp | 2023-12-06 02:21 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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