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心療整形外科

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2023年 12月 15日

痛みが長く続いているのは中枢性感作のせいです。

あなたの痛みが長く続いているのは軟骨がすり減っているからでも、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のせいでもありません。(リウマチ系、痛風系、感染症、悪性腫瘍、帯状疱疹後神経痛、CRPS2は除く)

痛みが長く続くのは中枢性感作のせいです。

中枢性感作とは「脳が痛みを覚える」「痛みに過敏になる」「わずかなことですぐに痛みが起きる」ということです。

この状態を慢性痛といい、日本の成人の4~5人に1人の割合い、2300万人いるといわれています。

慢性痛を作らないために「早く痛み止め」をすることはとても大切なことなのです。

およそ3か月でそのように変化するといわれます。強い痛みならもっと早くおきるかもしれません。不安因子を持った人ならもっと早く起きるかもしれません。

痛みが起きるきっかけは、フィジカル(身体的)、メンタル(心理的)が考えられます。「複雑系」とか「心理・社会的」と表現されます。

中枢では感作が起きているのですが、末梢では筋肉の緊張、張り、攣りがおきています。

一般に神経痛といわれているのは痛みが広がった状態を指していて中枢性感作の状態(慢性痛)と思われます。

●フィジカルでは
①打撲、捻挫などのケガ
②使いすぎ(仕事、スポーツ)
③長時間の固まった姿勢
④痙攣(ぎっくり腰など)
●メンタルでは
怒り、不安、緊張(無意識)
このようなことはレントゲンやMRIでは決して写りません。

レントゲンやMRIで痛みを診断している医師はこのことが分かっていないのです。だからいろんな病名になるのです。

外傷の程度、骨折の有無などを判断するのには画像診断は有用です。

例外として偽痛風はピロリン酸カルシウムの沈着が写ります。肩や膝に多い。急激で激しい痛みですのでおよそ見当がつきます。

損傷(ケガ)の治療と痛みの治療は別問題です。痛みは早急に!損傷の治療は慌てずに!

損傷が治癒しても痛みが治癒するとはかぎりません。CRPS1は損傷が治癒しても痛みが続くことです。

損傷はケガで生じることと、いつの間にか生じることがあります。中高年になると健常人でも半月板や腱板が損傷している人が60%ほどいます。

損傷の治癒とは、断端が閉鎖することで元通りに修復しなくてもいいのです。

骨折が骨癒合しなかったのを「偽関節になった」といいますが、痛みがないことが多いのです。

股関節の骨頭下骨折で、偽関節になった人が普通に生活をしていたのを見たことがあります。

骨頭下骨折は高齢者の大腿骨頚部骨折でも骨癒合が期待できないので人工骨頭を入れることが多いのです。昔は人工骨頭もなく、レントゲンでは骨折が判断しにくいこともあって放置してたのでしょう。
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上腕二頭筋の肉離れ、現在痛みなし
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靭帯断裂、現在痛みなし

痛みが長く続いているのは中枢性感作のせいです。_b0052170_02351372.jpg
CRPS1、3か月前第五中足骨骨折、骨折が癒合したが痛み、腫れ続く(左)


by junk_2004jp | 2023-12-15 02:48 | 慢性痛


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