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心療整形外科

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2023年 12月 16日

どうしたらいいの”慢性痛”の治療

画像や血液データで説明するのに慣れている医師にとっては、慢性痛を患者さんに説明するのはかなり難しい。

MRIなどで詳しく検査した方が痛みの原因がはっきりするのだろうと患者さんは思うことだろう。

私の医院にはMRIはない。しかし、大学病院で手術したが「脊柱管狭窄症という診断」で手術したがよくならない人を治療し、改善したことが2例ある。

手術までもいかなくて脊柱管狭窄症や変形性膝関節症などと診断され治療しているがよくならない人を毎日のように診ている。

私がブログやHPで解説していることは多くの整形外科医は知っているのだろうと皆さんは思うだろうが・・・。

「10年前に先生に治療してもらいました。最近また腰痛がひどくなってきました。」このような患者さんが時間をかけて来院する。あるいはメールで相談を受ける。

レントゲンやMRIで検査してもかえって「すべり症、狭窄症、ヘルニア、椎間板狭小」など痛みの原因ではないことが分かって間違った治療になる。

血液検査では何もでない。感染症やリウマチ、痛風などの除外にはなるが。

常識として皆さんに知ってもらいたいのだ。「お医者さんはこの問題に対して正しい知識を思っているとは限らない。」

「オマエは正しいのか?」痛み学は近年目覚ましく発展した。私は40数年の経験がある。

学際的痛み治療センター:ペインクリニック医、心療内科医、整形外科医、理学療法士、マッサージ師、鍼灸師、心理療法士、看護師、などのチーム医療で慢性痛の治療にあたる。

地域に一つはあってよいが、日本の保険制度にはなじまない。

もちろん手術でも血腫ができてマヒが起きることがある。相談を受けたので書いている。

「血腫で圧迫されてマヒ、ヘルニアや狭窄症で圧迫されると痛み」この矛盾がわかりますか。

神経根は痛み信号の通り道になっているのだろうが、そこを危険を冒してまで狙う必要は全くない。

医師は勘違いをしているのか。そこが痛みの発生地だと勘違いしているのだろう。

それから「1週間に一度しか打てないと言われた。」という相談を何回か受けたことがある。これはステロイドが入っているのだろう。そんな必要はないのだが。

慢性痛の薬剤:トラマドール、サインバルタ、リリカ、タリージェ、ノイロトロピン、アセトアミノフェン、ノルスパンテープ、漢方薬など

効果は個人差があるので試さないとわからない。





by junk_2004jp | 2023-12-16 01:59 | 慢性痛


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