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心療整形外科

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2024年 01月 26日

慢性痛とは

痛みの定義(国際疼痛学会2020)
組織損傷が実際に起こった時あるいはおこりそうな時に付随する不快な感覚および情動体験、あるいはそれに似た不快な感覚および情動体験
慢性痛とは_b0052170_12374067.jpg
肉離れ

Ⅲ度Ⅱ度は「組織損傷が実際に起こった時」に付随する不快な感覚および情動体験
Ⅰ度は「組織損傷がおこりそうな時」に付随する不快な感覚および情動体験
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この写真は若いころ上腕二頭筋の肉離れになったが元通りに回復せず筋肉が縮まってしまいましたが、痛みは全くありません。80歳を超えてもスポーツをしています。

あるいはそれに似た不快な感覚および情動体験」つまりこれが慢性痛のことをいっているのか。組織損傷がなく、起こりそうな状態でもない。

慢性痛の定義

治癒に要すると期待される時間の枠組みを超えて持続する痛み、あるいは進行性の非癌性疾患に関する痛みである。

「治癒に要すると期待される時間の枠組みを超えて」
骨折、肉離れ、靭帯断裂、腱断裂、腱板断裂、半月板損傷、軟骨損傷、椎間板損傷が起きたとして、それが治癒するのに要する時間を3か月ぐらいとして、組織損傷が治った後も(3か月以上)続く痛みを慢性痛と言っている。
「組織損傷の治療」と「痛みの治療」は別問題で痛みを早く止めないと慢性痛になることがある。特に近年ではMRIやCTでヘルニアや脊柱管狭窄、軟骨障害、半月板障害、腱板障害など健常者でもよく見られる変化が痛みの原因であるかのように指摘されると一層慢性痛化を増長することになる。

「微小骨折や微小損傷をくりかえしている」が痛みの原因だという説があるが、それなら人類は皆痛いということになる。痛みのない人でもレントゲンでは変化のある人が多い。

痛みは身体と心の警報装置
身体の損傷、損傷が起きそうの時に知らせる警報装置だが、そのような状態が去っても(鎮火しても)鳴り続けることがある。それが慢性痛だ。

身体だけではなく心の警報装置として痛みが起きることがある。怒り、辛い、苦しい、悲しい、など心のピンチの時、警報装置が鳴る人がいる。
痛みの診療は経験がいる。レントゲンやMRIで写るのは警報装置が鳴っている原因ではなく、火事の結果のことが多い。結果を原因と取り違えて説明されることになる。心のピンチは当然写らない。













by junk_2004jp | 2024-01-26 13:30 | 慢性痛


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