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心療整形外科

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2024年 06月 30日

周回遅れの日本の痛みの医療

慢性痛とは3か月以上連続あるいは断続して続く痛みと定義されている。

痛みそのものが治療の対象となる。何かを治すと痛みが治るというものではない。

日本では成人の4~5人に一人が慢性痛をもっている。特に腰、膝が多い。

国民病といってもよい。

心理・社会的疼痛症候群。

Functional somatic syndrome (機能的な身体の症状=心身症=いろいろな条件で生じる身体の症状

慢性痛は中枢性感作が本態だ。痛みの悪循環が続き脳に痛みの情報がくり返して入力されると脳はそれを記憶してしまう。パソコンの閲覧履歴のようなものだ。逆認知症といってもよいか。

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グリア細胞の活性化によって痛みが広がっていくことがある。
反対側にも(ミラーペイン)

「神経が圧迫を受けると痛みやしびれが生じる」「老化した軟骨や椎間板、半月板、腱板は痛みの原因となる」という考えは生理学で説明ができない。またこれらは中高年の健常者に頻繁にみられる。

ケガによって「組織損傷」と「痛み」が生じるが「組織損傷(骨折、肉離れ、腱・靭帯断裂)の修復と「痛みの治療」は別問題だ。





by junk_2004jp | 2024-06-30 12:14 | 慢性痛


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