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心療整形外科

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2005年 09月 03日

X線撮影は腰痛管理に逆効果の可能性

〔ロンドン〕 腰痛患者に腰椎のX線検査を行うことは,家庭医にとっても患者にとっても逆効果となりうる。英ノッティンガム大学地域保健科学部のMike Pringle博士らの報告によると,腰痛に対してX線検査を受けた患者は,そうでない患者に比べ,痛みの持続が長く,その程度が強く,運動機能は低下し,全般的な健康状態が悪化することがわかった。

ということは、腰椎分離症、腰椎辷り症、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板症、椎間関節症、仙腸関節炎、腰椎の前湾など、構造的なことが痛みの原因ではないということです。

画像診断は、骨折、悪性腫瘍、感染症ではないという除外診断なのです。当然、MRIも同じことがいえます。

痛みの診断は、痛みを再現してみる(積極的診断)、治療にどのように反応するかを見る(治療的診断)などから、総合的に判断するものです。



by junk_2004jp | 2005-09-03 15:46 | 慢性痛


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