2024年 09月 22日
https://hgpi.org/wp-content/uploads/Policy-Recommendations_Achieving-Equity-in-Multidisciplinary-Pain-Treatment-and-Support-Systems-for-Pain-Management_20230331_JPN.pdf 我が国の慢性の痛みの有病率は、成人人口の 22.5%と報告されており、推計患者数は約 2,315 万人に上ると報告されている。痛みが直接的な死因となることはなく大きな注目を浴びづらいものの、労働生産性の低下や要介護・要支援につながることも多く、少子高齢人口減少社会における社会保障制度、あるいは社会全体の持続可能性の観点からも、痛みに対する効果的・効率的な診療・支援体制の構築は、喫緊の課題である。 また2021 年には、第3 の痛みの機序であるnociplastic pain の日本語訳が痛覚変調性疼痛と定められ、構造的・医学的な要因だけでなく、心理社会的な要因が痛みに影響を与えることが強調されている。こうした痛みの機序に基づいた診療・支援においては、従来の生物医学モデルの限界や、生物心理社会モデルの必要性が提供され、その基盤となる制度・政策の迅速な整備が求められる。 痛みは様々な器質的な疾患に由来する。また、慢性化した痛みは、器質的な組織損傷だけでなく、心理社会的ストレスの影響を受けるため、器質的な疾患の有無を判断する総合的な診断技術、また生物心理社会モデルに基づく高度な診療技術が求められる。 https://www.aichi.med.or.jp/webcms/wp-content/uploads/2022/06/69_1_p19-24.pdf 2021 年 3 月には慢性疼痛診療ガイドラインが,2019 年5月には腰痛診療ガイドライン改訂第 2 版が発刊されている。 慢性疼痛診療ガイドラインにおいて,慢性疼痛は「典型的には 3 カ月以上持続る,または通常の治癒期間を超えて持続する痛みである」と定義されている 。解説の中には,「慢性疼痛を急性疾患の通常の経過あるいは組織の治癒に要する妥当な期間を超えて持続する痛みとする」として,特に期間を区切らないという考えもあるとしている。腰痛診療ガイドラインにおいても,「3 か月以上続く腰痛を慢性腰痛」と定義している 。 慢性痛 ①神経障害性疼痛 CRPSタイプ2(帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経痛、幻肢痛など神経線維の切断後の痛み) ②痛覚変調性疼痛 CRPSタイプ1(神経障害性疼痛が変化した痛み=①以外の慢性痛=多くの慢性痛) 急性痛 ①ケガの初期 ②炎症性疼痛(リウマチ系、痛風系、感染症) ケガ(骨折、肉離れなど)の治療とケガによって生じた痛みの治療は別問題です。痛みの治療は早急に、損傷の治療はよく考えて。 番外 癌の痛み
by junk_2004jp
| 2024-09-22 06:07
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